【子育て】つらい育児から逃げたいと思った時の正しい逃げ出し方!
想像を超える育児の大変さを経験すると、「育児から逃げ出したい」と感じることは少なくありません。
さらに、「逃げ出したい」と思ってしまう自分自身を責めてしまうことまであるかもしれません。
しかし、本当に大変な子育てだからこそ、「逃げ出したい」と思ってしまうことは誰にでもあり、自分自身を責める必要はありません。
「私の時はそんな気持ちにならなかったよ」なんて、責めてくる先輩ママ(パパ)達も居ますが、「大変すぎて当時の記憶がない」だけか、「軽く感じただけで印象に残っていない」だけであり、必ずつらい気持ちを経験しているはずです。
自己犠牲(子どものために自分を捨てる)的な意見もありますが、自己犠牲によって自分を失ってしまうと、継続的に子育てをしていくことができなくなる懸念もあります。
そこで、本記事では、「子育てがつらくて逃げ出したい」と思った時の正しい逃げ出し方(ストレス発散方法)を紹介しています。
1.逃げたい気持ちは助けを求めているサイン
まずはじめに、あなたが「逃げたい」という感情に気付き、ネット上で調べるという行動に移せたことは、本当に素晴らしいことです。
世の中には、自らが孤立し精神的につらくなっていることに気付くことができず、周囲が気付いた際には手遅れになっている事例も少なくありません。
そのような中で、自分のつらい気持ちに気付き、ネットで調べるといった行動に移せている自分を、まずは褒めてあげましょう。
そして、あなたの「逃げたい」という感情は、「誰かの助けを求めている」サインであることを認識しましょう。
「責任感が強い」「子どものためにしっかりしてあげたい」「自分に自信があった」そんな人ほど育児から逃げたいと感じやすいものです。
ただ、自分の努力だけでは何とかならないこともあるのが育児です。
誰かに助けを求めているサイン(逃げたい気持ち)に気付いたあなたは、自分を責めるのではなく、正しい逃げ方で一度逃げてみると良いかもしれません。
2.逃げたくなった時の正しい逃げ出し方
2-1.家族や祖父母に預けて一人になる
まず、大切なことは、"正しい方法"で「一人になってみる」ということです。
一人になってみる期間は、1時間でも構いませんし、半日でも構いません。まずは「一人の時間」を確保してみてください。
一人になってみる前は「一人になっても何も変わらない」と思うものですが、いざ一人になってみると子どもが近くに居ないことが逆に心配になったり、寂しくなったりすることがあります。
例え、そういった気持ちにならなくても、少しの時間一人になることが気分転換になるはずです。
2-2.一時保育を利用して一人になる
家族や祖父母が助けてくれない場合には、公的な施設(保育園等)でも預かってもらうことができます。
「一時保育 ○○市」等で調べれば、いくつか候補が出てくるはずです(各自治体等のHPで紹介されています)。
施設等によりますが、「育児疲れの解消」を目的とした利用も可能ですし、1日2000円程度で利用することができます。
預け先を相談することが不安な場合や助けてくれない場合には、利用を検討してみると良いでしょう。
2-3.電話相談を利用して話を聞いてもらう
また、預ける場所が近くにない場合や、預けることに抵抗がある場合には、電話相談をしてみることも効果的です。
電話相談する場合は、「児童相談所全国共通ダイヤル(全国共通:189番)」か、「よりそいホットライン」等があります。
児童相談所と言えば、虐待相談のイメージが強いかもしれませんが、子育てに悩む保護者も相談することができます。
児童相談所では単純な虐待児の保護だけではなく、健全な育児ができるように保護者を支える仕組みがある為、想像以上にしっかりと寄り添ってくれるはずです(児童相談所は保護者を責める場所ではないので、安心してください)。
筆者自身も電話相談を利用したことがありますが、SNS等やネット上で出てくる情報よりも圧倒的に寄り添ってくれ、本当に電話して良かった、と感じる対応をしてくれました(少し違う事例ですが、妻は「病院よりも絶対に#8000(小児救急電話相談)の方がいい」と言うくらいなので、やはり国の機関は安心感があります)。
匿名相談も可能なので、まずは一時保育等の相談も含めて電話してみると良いかもしれません。
2-4.理想のママ像を一旦捨ててみる
続いて、理想のママ(パパ)から逃げ出してみることも大切です。
そもそも、どんな人でもママ(パパ)初心者からスタートする為、たった数年、ましてや数か月で理想のママになれるはずがありません。
しかし、「子どものためにあれもこれもしてあげたい」と思うママ(パパ)ほど、理想と現実のギャップにストレスを感じるものです。
理想を高く持ちすぎることで、うまくできない自分にも、子どもにもストレスを感じてしまいます。
しかし、どんなに偉そうなことを言っている家庭でも、見かけ上はしっかりとしている家庭でも、必ず完璧ではない部分があります。
無理に頑張りすぎず、子どもと一緒に親自身も成長していけばいいのです。
例えば、「専業主婦(や育休中)なのに一時保育に預けるなんて母親としてダメ」なんてことを気にしてしまいがちですが、そんなことを気にする必要はありません。
むしろ客観的に見れば「母親(父親)が健康に子育てを継続できるように自己管理に努めている」と言えるはずです。
無理をしながら自分一人で抱えるよりも、誰かを頼ることで自分自身を健全に保つことも親としての役割です。
自分の中にある理想像を一度リセットしてみて、自分の心を休ませてみてはいかがでしょうか(自宅や車に放置するのではなく、家族周りや一時保育等を利用してくださいね)。
2-5.自律神経を整えてみる
そして、忘れがちなことですが、自律神経を整えることも大切です。
出産直後であれば、身体的にも疲れていますし、慣れない育児で睡眠不足や食事の偏りと、自律神経を乱す要素のオンパレードです。
また、子どもと外出すると常にベビーカーや抱っこひもと共に行動しなければいけませんし、歩けるようになっても歩くスピードが遅かったり、最後まで歩いてくれなかったりと、色々と大変である為、自然と外出頻度が下がります。
外出頻度が下がれば日光不足になりやすく、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れてしまうと、様々な体調不良も発生しやすくなります。
慣れない育児で睡眠リズムがズレてしまったり、忙しさのあまり食事に偏りが出てしまったり、日光不足になっていたり、と思い当たる節があれば、それらを改善してみることも効果的かもしれません。
自律神経の乱れによるイライラや倦怠感は、自分自身ではなかなか気付けないので、「自律神経を整えてみたら意外と楽になった」ということもあります。
「何となく以前よりもイライラしやすい、疲れやすい」と感じた時は、自律神経を整えてみると良いかもしれません。
正しく逃げて楽しく育児を続けよう
最後に、繰り返しになりますが「逃げたい」と思う感情は決してダメなことではありません。
その「逃げたい」という感情を無理に抑え込むのではなく、しっかりと認識し、正しくコントロールすることが大切と考えられます。
日々の育児疲れが重なっていると冷静な判断ができなくなる為、まずは今回紹介した「家族や一時保育施設」に逃げ込んでみて、疲れた頭と身体を休めてあげましょう。
「もうちょっと大丈夫」と頑張りすぎると、急に「もうダメ」となる可能性もあります。「もうダメ」となってからでは手遅れになります。
冷静な判断ができるうちに、頼る場所を見つけて、育児と適度に向き合える環境を作っておくように心がけると良いでしょう。