【妊娠~成人まで】子どものお祝い事が全て分かる!百日祝いや七五三など【一覧】
赤ちゃんが生まれると、命名式や百日祝い、七五三など、多くのお祝い事があり、その忙しさに困惑してしまうご家庭も多いでしょう。
「どんなお祝い事をすれば良いのか?」「どこまでお祝いすれば良いのか?」「調べた情報と祖父母の情報が違っているけどどうしたら良いのか?」といった悩みも尽きないものです。
そこで、本記事では、子どものお祝い事や行事の一覧、及び地域による差について、実例を踏まえて紹介していきます。
1.子どもの主なお祝い事一覧
まずはじめに、妊娠から出産、子どもが成人するまでの主なお祝い事は、以下のようなものがあります。
- 【子どもが成人するまでの主なお祝い事】
- ・安産祈願(帯祝い・着帯祝い)
- ・誕生日
- ・命名式(七夜)
- ・出産内祝い
- ・お宮参り(初参り)
- ・百日祝い(お食い初め)
- ・初節句(桃の節句・端午の節句)
- ・七五三
- ・十三参り
- ・成人式
なお、ここで紹介したお祝い事は、北海道・東北・関東・近畿・関西・中四国・九州の有名な神社、お寺で確認したものであり、地域によっては、これら以外のお祝い事がある場合もあります。
また、反対に、特別なお祝いをしない場合もある為、お子様の祖父母や地域の神社やお寺に確認しながら、必要なお祝い事を決めていくと良いでしょう。
1-1.安産祈願(帯祝い・着帯祝い)
妊娠4ヵ月後半~5ヵ月頃までを目途に、神社やお寺で安産祈願を行います。こちらは、新たな命を授かったことに感謝し、母子ともに健康に出産できるように祈願するものです。
但し、祈願のタイミングや方法は、地域や神社、お寺の方針によって、微妙に異なっています。
例えば、「5ヵ月目の最初の戌の日に祈祷を受ける」「5ヵ月目の最初の戌の日までに祈祷を受けて、戌の日に腹帯を付ける(腹帯を神前に供える)」「戌の日にこだわらずに、4ヵ月後半~5ヵ月頃を目途に祈祷を受ける」といった考え方があります。
また、安産祈願は「妊婦本人が受けるべき」とする考え方と、母子の体調を優先して「代理者が受けても良い」とする考え方があります。
つまり、地域によって、時期や祈祷方法が微妙に異なっている為、詳細は、祈祷をお願いする神社やお寺に問い合わせることをおすすめします。
裏を返せば、あまり時期や祈祷方法にこだわらず、母子の体調を優先して計画すれば良いとも言えるのかもしれません。
ちなみに「戌の日」が多く選ばれる理由としては、犬が安産・多産であることに由来していると言われています。
- 【安産祈願(帯祝い・着帯祝い)】
- 時期:妊娠4ヵ月後半~5ヵ月目頃
- 趣旨:新たな命を授かったことに感謝し、安産を祈願する
- 方法:安産祈願(帯祝い)を受け、その腹帯を着用する
- 服装:特に決まりはないが、カジュアルすぎる服装は避ける
- 撮影:特に決まりはなく、撮影せずに帰る人も多い
- 費用:5,000~10,000円前後
- 備考1:祈願日は、戌の日や大安が選ばれることが多いが、混雑しやすい
- 備考2:地域や神社、お寺によって考え方が若干異なっている
1-2.誕生日
続いて、誕生日についてです。誕生日は、ほとんどのご家庭でお祝いされていると考えられる為、詳しく説明する必要はないかもしれませんが、実は、地域や家庭によって、祝い方に若干の違いがあります。
例えば、生後1ヵ月を祝う「1ヵ月祝い」や、生後半年を祝う「半年祝い(ハーフバースデー)」、1歳の時だけ特別なお祝いをする「初誕生」などがあります。
特に1歳の誕生日には、子どもに一升餅を背負わせて(大人が一升餅と子を支えて)歩かせ、各職業に由来する道具(はさみやお金、ラケット、ボールなど)を取りに行かせる、といった行事をする場合もあります。
生後1歳頃までは、地域によって祝い方に差がある場合もある為、祖父母や神社、お寺に確認してみると良いでしょう。
なお、誕生日の位置付けや趣旨について、明確に定義することは難しいですが、簡潔に表現すれば、「子どもが誕生した日。子どもの誕生を振り返り、感謝し、成長を祝う」だと言えるでしょう。
- 【誕生日(生後1ヵ月)のお祝い事まとめ】
- 時期:生後1ヵ月
- 趣旨:新生児卒業、無事成長を祝う
- 方法:正式なしきたりや決まりはない
- 服装:特に決まりはない
- 撮影:自宅でセルフ撮影が多いが、プロに撮影を依頼する家庭もある
- 備考1:お宮参りに合わせてお祝いすることも多い
- 【誕生日(生後半年)のお祝い事まとめ】
- 時期:生後6ヵ月
- 趣旨:無事成長を祝う
- 方法:正式なしきたりや決まりはない
- 服装:特に決まりはない
- 撮影:自宅でセルフ撮影が多いが、プロに撮影を依頼する家庭もある
- 備考1:成長を記念して幼い赤ちゃんを記録しましょう
- 【誕生日(生後1年)のお祝い事まとめ】
- 時期:生後1年
- 趣旨:無事成長を祝う
- 方法:一升餅を背負い、将来を占う(選び取り)ことが多い
- 服装:動きやすい服装が望ましいが、フォーマルな服装を用意する家庭もある
- 撮影:自宅でセルフ撮影が多いが、プロに撮影を依頼する場合もある
- 備考1:やり方は地域によって若干異なる為、祖父母等に確認しましょう
- 備考2:紅白餅やケーキを用意する場合もある
なお、将来の職業占いに使用される道具に決まりはありません。1歳頃から自我が芽生え始めるとされている為、職業について考える機会を持つ、という意味が込められているのかもしれません。
但し、一般的には、余興として捉えられている場合が多い為、あまり気負いしすぎる必要はないでしょう。
安全上、はさみ(美容師)や包丁(シェフ)などを使用することは難しい為、道具が書かれたカードで代用している家庭も多くあります。カードで代用する場合は、一部の道具だけでなく、全ての道具をカードとした方が、平等性があって面白いかもしれません。
職業占いに使用される道具例としては、「ペン(小説家、漫画家など)」「電卓・そろばん(数学者など)」「お金(玉の輿など)」「はさみ(美容師など)」「食器類(シェフなど)」などがあります。
その他、思いついたものを何でも書いて、職業を占ってみると良いでしょう。
1-3.命名式(七夜)
続いて、生後7日目に行われるお祝い事として、命名式(お七夜)があります。命名式は、赤ちゃんの誕生を祝い、親戚や友人に赤ちゃんの名前を披露する日とされています。
また、古いしきたりでは、親しい間柄の長寿の方や尊敬できる方に名付けの親になってもらい、命名式をしていたと言われています。
但し、最近では両親二人で名前を決め、命名式を待たずに、赤ちゃんの名前を披露している場合も多くなっています。また、出産から7日間しか経過していない母子の周囲に、多くの親戚や友人たちが集まってくることは、衛生的に良くないという考え方もあります。
その為、地域や家庭によっては、家族内だけでお祝いを済ませ、親戚や友人などには、後日、写真などによって、その様子を伝える家庭も増えてきているようです。
衛生面やプライバシーの意識が高まったことで、徐々にその形態も変化しているのかもしれません。
なお、命名式に使用される命名書は、以下のような方法で入手できます。
- 【命名書の入手方法】
- (手軽)書籍の付録を使う
- (手軽)テンプレートサイトからダウンロードする
- (おしゃれ)店舗で購入する(ベビー用品店や書店等)
- (おしゃれ)ネットで購入する(Amazonや楽天等)
- (本格的)自分で作る(半紙などを利用)
- (本格的)神社やお寺に作成を依頼する
正式には、奉書紙や半紙等を用いて、「命名」「名前」「生年月日」「両親の名前」などを記載するとされていますが、地域や風習によって、微妙に差があるようです。
また、市販されている命名書では、縦書きのものがあったり、額縁を付けて飾れるようにおしゃれなデザインとなっていたりと、その様式は時代と共に変化していると考えられます。
そもそもの主な趣旨である「赤ちゃんの誕生を知らせ、名前を披露する」ということを踏まえると、命名書の様式にかしこまりすぎず、風習や両親の思いに応じて、作成すれば良いでしょう。
現代では、可愛い(又はかっこいい)命名書のデザインも多くある為、両親の意向に応じて、そういったデザインを選んでみても良いでしょう(楽天市場で見る:命名書)
- 【命名式のまとめ】
- 時期:生後7日目
- 趣旨:赤ちゃんの誕生を知らせ、名前を報告する
- 方法:命名書を作成し、神前又は仏前、赤ちゃんの近くに飾る。手形足形を記録する
- 服装:特に決まりはない
- 撮影:自宅でセルフ撮影が基本
- 費用:0~10,000円前後(命名書)
- 備考1:命名書の様式は、両親の意向に合わせて使い分けると良い
余談ですが、本当に古いしきたりでは、生後三夜、五夜、七夜、九夜と奇数の日に祝うしきたりもあったようです(現代では、一般的にお七夜だけが残っている)。
現代では、お七夜にこだわりすぎず、「無事に誕生したことを祝い、親族や友人に名前を披露する場」だと捉えれば良いのかもしれません。
1-4.出産内祝い
続いて、神社やお寺で祈祷してもらうわけではありませんが、出産内祝いというものがあります。
出産内祝いの本来の目的は、「自分の家であったおめでたいことを知らせ、その幸せのおすそ分け、感謝の気持ちを伝える」というものです。
おめでたい出来事を手紙などで連絡するしかなかった古き時代を考えれば、「どうせなら贈り物を一緒に添えて連絡しよう」と考えていたのかもしれません。
しかし、現代では、電話やメール、LINE等で伝えることができる為、「内祝いは、出産祝いのお返し」というイメージの方が一般的になっている地域もあります。
その為、こちらから先に内祝いを贈ると、「お祝いを贈っていないのに…(お祝いを催促されている?)」と困惑してしまう方もいるようです。
その地域の風習について、祖父母に確認した上で、「既にお祝いを頂いた方」と「明らかに関係の深い方」に限定して、内祝いを贈ると良いかもしれません。
なお、古い考え方を持っている方であれば、「内祝いによる正式な連絡を頂いていない(=電話で出産は聞いたが、生後まもなく何かあった可能性もあり、お祝いして良いか分からない)」と考える方もいます。
後で大きな揉め事にならないように、明らかに関係の深い方には、内祝いを贈るようにしておいた方が無難かもしれません。
- 【出産内祝いのまとめ】
- 時期:生後1ヵ月頃
- 趣旨:赤ちゃんの誕生を知らせ、幸せをおすそ分けする
- 方法:出産内祝いの贈り物をする、写真や命名札を添える場合も
- 服装:特に決まりはない
- 撮影:写真を添える場合は、セルフ撮影か記念撮影したものを添える
- 費用:3,000~15,000円前後(贈り物ひとつ当たり)
- 備考1:贈り先は祖父母などによく相談しておくと良い
1-5.お宮参り(初参り)
続いて、生後1ヵ月頃を目途に、お宮参りがあります。神仏に赤ちゃんの誕生を報告し、無病息災を祈願する意味合いがあります。
一般的に、安産祈願をしたお寺や近くの馴染みのお寺で、生後1ヵ月頃から100日目くらいまでを目途に行われます。
初参りの時期は、「男の子は生後31日目(32日目)以降、女の子は生後33日目以降」とされている場合や、「男女関係なく生後30日頃を目途に」とされている場合があり、地域や風習によって差があります。基本的には、赤ちゃんやお母さんの体調を優先して決めれば良いとされ、百日祝いと日程を合わせて行われる場合もあります。
当日の服装に関しても、赤ちゃんやお母さんの体調に合わせて、カジュアルすぎるもの(サンダルやジーパン等)を避ければ良いとされています。
もちろん母子ともに体調が十分に回復していれば、和装やドレスを着て、プロのカメラマンに撮影を依頼することもできます。
赤ちゃんの衣装に関しては、七五三などでも利用する機会がある為、自前で準備するか、レンタルするか、この頃から将来を見越して考えておくと良いでしょう。
レンタルであれば、知識が無くても年齢に合わせて気軽に選べますし、衣装を保存する手間もかかりません。反対に、両親や祖父母が使用していた反物が余っている場合は、自前で準備することで費用を抑えつつ、思い出深い衣装ができるでしょう。
衣装をレンタルして撮影する場合は、数万円の費用を覚悟する必要がありますが、ベビー用品店であれば、数千円(1,500~3,000円前後)でフォーマルな服装を入手することができます。費用を抑えたい場合は、スーツ等のフォーマルな服装にしておけば、親族の冠婚葬祭などにも対応できる為、おすすめです。
- 【お宮参り(初参り)のまとめ】
- 時期:生後1ヵ月~100日頃まで
- 趣旨:神仏に赤ちゃんの誕生を報告し、無病息災を祈願する
- 方法:神社又はお寺で祈願してもらい、自宅にお札を供える
- 服装:カジュアルすぎる服装は避ける、祝い着を用意する家庭も多い
- 撮影:祝い着をレンタルする場合は、プロ撮影込みのプランがお得
- 費用:5,000~10,000円前後(祈祷)、20,000~50,000円前後(撮影)
- 備考1:日程も服装も赤ちゃんとお母さんの体調を最優先すればよい
- 備考2:衣装は自前かレンタルか、将来を見越して考えると良い
1-6.百日祝い(お食い初め)
続いて、生後100日を目途に、百日祝い(お食い初め)があります。赤ちゃんの成長を祝い、「一生食べ物に困らないように」という思いをこめて行われます。
簡潔に言えば、ごちそうを用意して、赤ちゃんにひとつひとつ食べさせるフリ(口に付ける等)をしていきます。長寿を祈願して、親族の最年長者が行うとされていますが、そこまで厳格に守る必要はないでしょう。
なお、一部では、「離乳食が始まる頃」「乳歯が生え始める頃」等と記載されている場合もありますが、生後100日前後では、ほとんどの場合、離乳食も乳歯も始まっていないでしょう。
こちらも地域によって差がある為、お食い初め膳を宅配するサービスや料亭を利用(予約)する際に、その方法や手順について確認してみると良いでしょう。
- 【百日祝い(お食い初め)のまとめ】
- 時期:生後100日~120日頃まで
- 趣旨:赤ちゃんの成長を祝い、長寿を祈願する
- 方法:家庭又は料亭等で、お食い初め膳を用意し、赤ちゃんに食べさせる(フリをする)
- 服装:カジュアルすぎる服装は避ける。祝い着を用意する家庭も多い
- 撮影:自宅でセルフ撮影が多いが、プロに撮影を依頼する場合もある
- 費用:10,000円前後(祝い膳)、20,000~50,000円前後(撮影)
- 備考1:親族の最年長者が食べさせるとされているが、厳格な決まりはない
- 備考2:家庭でする場合は、お食い初め膳の宅配が便利
1-7.初節句(桃の節句・端午の節句)
続いて、初節句(女の子は3月3日、男の子は5月5日)のお祝いがあります。いわゆる女の子はひな祭り、男の子は子どもの日です。
一般的に、ひな祭りでは「ひな人形」「ひなあられ」「菱餅」等、子どもの日では「五月人形」「こいのぼり」「ちまき」等を準備してお祝いされます。
こちらも地域や風習によって、準備するものが異なりますので、祖父母と相談しながら、必要に応じてお祝いすれば良いでしょう。
なお、「ひな人形」や「五月人形」は、年齢に合わせて何度も買い直すと、費用も保管場所もかさむので、将来を見越して、最初からしっかりとしたものを購入しておいた方が良いかもしれません。
- 【初節句(桃の節句・端午の節句)のまとめ】
- 時期:生まれて最初に迎える節句(生後数ヵ月未満の場合は見送る場合もある)
- 趣旨:男女ともに厄払い、無病息災を祈願する
- 方法:節句(季節の変わり目)にひな人形や五月人形を飾る
- 服装:特に決まりはない。初節句は祝い着を用意する家庭もある
- 撮影:自宅でセルフ撮影が多いが、プロに撮影を依頼する場合もある
- 費用:10,000~80,000円前後(人形の規模による)
- 備考1:各人形の使い回し(自分のもの等)は、基本的には推奨されない
1-8.七五三
続いて、七五三のお祝いがあります。一般的に、三歳は男の子と女の子の「髪置」、五歳は男の子の「袴着」、七歳は女の子の「帯解」のお祝いとされています。
古くは、数え年の3歳の男女児が髪を伸ばし始める「髪置」、5際の男児が袴を着ける「袴着」、7歳の女児が付紐から帯を膜着物に着替える「帯解」のお祝いとされていたようです。
しかし、現代では、日常生活において、袴や着物を着る機会は少なくなっている為、単に子どもの成長と健康を祝い、これからの健康を祈願する場に変わりつつあります。
服装に関しては、あくまで内祝いである為、厳密な決まりはないとされていますが、古くからの由来に合わせて、「初着」「被布」「羽織袴」「四つ身」を着る場合もあれば、現代に合わせて「スーツ」「ドレス」等を着る場合もあります。
七五三を「容姿や服装の変化を祝う」場面だと考えれば、「スーツ」や「ドレス」等のフォーマルな服装の方が趣旨に合っていますし、「古くからの名残」だと考えれば、前述した着物の方が適していると言えます。
つまり、日常生活において着物を着用しなくなった現代においては、七五三の服装に関して厳密な決まりはない、と言えるでしょう。但し、七五三の時期に神社やお寺を確認する限りでは、まだまだ着物を選んで着ている人の方が多いように感じます。
- 【七五三のまとめ】
- 時期(全体):11月15日(都合に合わせて前後可)
- 時期(男の子):数え年で3歳と5歳(地域によっては5歳のみ)
- 時期(女の子):数え年で3歳と7歳
- 趣旨:成長の節目を祝い、今後の健康を祈願する
- 方法:神社又はお寺で祈願してもらい、自宅にお札を供える
- 服装:特に決まりはないが、被布や羽織袴、四つ身、又はスーツやドレスを着ることが多い
- 撮影:スタジオ撮影+お宮撮影を依頼する場合が多い
- 費用:10,000円前後(祈祷)、10,000~100,000円前後(衣装、撮影代)
- 備考1:衣装や撮影に大きな費用(数万~10万円前後)が掛かりやすい
- 備考2:費用を抑えるなら活用の機会が多いスーツ等を選ぶと良い
余談ですが、地域によっては「七五三」そのものの風習がなく、「紐落とし」と言われる4歳の節目にお祝いする地域もあります。詳しくは、地域の神社やお寺に問い合わせると良いでしょう。
1-9.十三参り
続いて、地域によって差はありますが、十三参りというお祝いをする地域もあります。生まれ年の干支の年(数え年で13歳)の3月13日頃~5月13日頃までに、厄除け、知恵授けをするものとされています。
大人の着物が着られるようになる為、七五三よりも盛大に祝う地域もあり、地域による差が大きい為、こちらも祖父母やお近くの神社やお寺に問い合わせると、間違いないでしょう。
- 【十三参りのまとめ】
- 時期:生まれ年の干支の年(数え年で13歳)の3月13日~5月13日
- 趣旨:成長の節目を祝い、厄払いをする
- 方法:神社又はお寺で祈願してもらう
- 服装:特に決まりはないが、カジュアルすぎる服装は避ける
- 撮影:地域差が大きい
- 費用:10,000円前後(祈祷)、10,000~100,000円前後(衣装、撮影代)
- 備考1:地域差が大きい為、祖父母や神社、お寺に問い合わせると良い
1-10.成人式
続いて、成人式のお祝いがあります。現代の成人式の由来はあまり古くなく、1940年代に実施された「青年祭」が由来になっていると言われています。
成人式の趣旨は、「成人を祝い、激励する」というものであり、その方法や時期は自治体によって異なっています。派手に行う自治体もあれば、格式高く行う自治体もあります。多くは、成人の日(1月の第2月曜日)に実施されますが、地域の事情に合わせて別の日に実施している場合もあります。
服装に関しても、先輩方の衣装を代々引き継ぐ地域もあれば、レンタル衣装を着る地域もあります。社会人として自覚する為に、着物ではなくスーツを着せる地域もあるでしょう。
地域の風習に合わせることも大切ですが、子ども自身の個性(希望)を優先して、服装選びをサポートしてあげれば良いと考えられます。
- 【成人式のまとめ】
- 時期:成人の日(1月の第2月曜日)が多い
- 趣旨:成人を祝い、激励する
- 方法:自治体によって異なる
- 服装:特に決まりはない。代々衣装や着物、スーツを着ることが多い
- 撮影:スタジオ撮影(前撮り)+セルフ撮影(当日)が多い
- 費用:0~500,000円前後(衣装、撮影代)
- 備考1:希望する自治体の成人式の案内が来ない場合は、問い合わせると良い
2.お祝い事は地域差が大きい!
以上で、一般的なお祝い事の紹介は終わりです。但し、今回紹介したお祝い事以外にも、特定の地域だけにあるお祝い事などもあります。
例えば、本記事内でも紹介した「紐落とし」や、紹介しきれなかった「七草参り(鹿児島)」等があります。
夫婦で出身地域が異なっている場合は、祖父母の意向が異なっていることもあり、お祝い事なのに、揉め事を生んでしまうこともあります。
古くからのしきたりで考えれば、男性側(婿養子の場合は、女性側)の風習に従うべきなのかもしれませんが、現代では、そのような考え方は古くなってきています。
夫婦が生活する地域の風習で、夫婦が納得できる祝い方(例えば、これからお世話になる地域の神社やお寺に教えてもらう等)で、お祝いするようにすれば良いでしょう。
何よりも大切なことは、「子どもの成長を祝い、これからの無事成長を願う」ということです。両親も子どもも祖父母も、お祝い事を精一杯に楽しめることを願っています。