片付けない子どもの心理と解決策!収納BOXや競争でもダメなら…
「毎日のように子どもがおもちゃや絵本を出しっぱなし」「少し目を離すだけで部屋中が散らかっている」「脱いだ服が脱ぎっぱなし」という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
怒らないように優しくしようと思っていても、時間の無い時に全く片付けが進まない様子を見て、「早く片付けなさい!」と、怒ってしまうことも少なくないものです。
「このまま片付けができない子どもになったらどうしよう」「私が片付けなかったらどうなるのか」といった不安を抱え、毎日が苦痛になってしまうこともあるかもしれません。
様々な教育本に書かれているような、「収納BOXに写真を貼って片付け場所を明確に!」「一緒に遊びながら楽しく片付けを!」といったことを実践してみても、その効果は長くは続きません。
特に知恵の付いた幼児は、一筋縄ではうまくいかず、毎回のように新しい対策を考えなければならないことも少なくありません。
本記事では、そのような「あれこれやったけど結局全部ダメ…」という方にも実践してほしい解決策から、片付けない子どもの心理まで詳しく紹介しています。
1.片付けない子どもの【6つの心理】
まずは、「どうして子どもは片付けができないのか」ということについて、片付けない子どもの心理から探っていきます。
1-1.片付けない子どもの心理1【片付けの概念を理解していない】
一番多いと考えられる心理は、「片付けの概念を理解していない」ということです。
そもそも子どもにとっては、手の届きやすい近場におもちゃが置いてあった方がすぐに遊びやすいはずです。
新たに興味のあるおもちゃが現れた際には、遊んでいたおもちゃをその場に置いた方が、早く新しいおもちゃを手に入れることができます。
つまり、「遊ぶ」という行為だけに焦点をあてれば、「また遊ぶのに片付ける意味はない」とも言えるのです。
さらに、「片付け=整理整頓」というように理解できていれば、「次に遊ぶ時に探しやすい」ということは理解できますが、「片付け=一か所に集めること」と理解してしまっていると、次に遊ぶ時に探しやすくもありません。
大人からすれば、次に遊ぶ時にも遊びやすいように秩序を持って整理することが"片付け"ですが、子どもはその概念をうまく理解できていない場合も少なくありません。
仲間探し(電車、車、船=乗り物の仲間)が難しい年少以前では、そういった概念を理解することが難しい為、仕方がないのかもしれません。
子どもからすれば、「片付け=遊びにくい場所にわざわざ集める行為」として解釈している可能性があります。
1-2.片付けない子どもの心理2【片付けの目的を理解していない】
また、前述と似ていますが、「片付けの目的を理解していない」ことも考えられます。
片付けには、「紛失・破損防止」「秩序ある生活」「ケガの予防」といった目的がありますが、まだまだ経験の少ない子どもは、そういった目的を理解できていない可能性があります。
「片付けをしなかったらおもちゃが無くなる」「散らかっていると心も落ち着かない」「おもちゃを踏んでケガをするかもしれない」といったことを言葉で伝えていたとしても、実際に経験していないことは理解しにくいものです。
大人になっても「経験しなければ分からない」という人がいるように、言葉だけでは伝わりにくい場合もあります。
片付けをしなければ親が怒ってしまう場合も多く、「片付けの目的=親が怒らないようにする為」として捉えてしまっている可能性もあります。
このように捉えてしまっていると、親の怒りが沸点に達する前までは、「まだ大丈夫そうだ」と考え、片付けが進まないこともあり得るでしょう。
1-3.片付けない子どもの心理3【片付けの方法を理解していない】
また、片付けの概念や目的は何となく理解できていても、「片付けの方法を理解していない」可能性もあります。
特に片付け場所や片付け方が複雑な場合は、おもちゃ同士の仲間分けがうまくできず、片付けの方法を理解できない場合もあります。
「仲間分けが難しい」「字が読めない」といった年齢では、絵本の背表紙を上向きにする、大きい順に並べる、といったことは難しいかもしれません。
何となく「ママが片付けた時と自分が片付けた時が違う」ということは分かりつつも、その方法をうまく理解できていないこともあるでしょう。
1-4.片付けない子どもの心理4【片付けをうまくできない】
さらに、おもちゃ箱に入れにくい高さになっている、おもちゃ箱の蓋が重い、といった理由から「片付けをうまくできない」可能性もあります。
片付けをしたいと思っていても、うまくできない状態が続いてしまうと、自然と面倒くさくなってしまうものです。
「おもちゃ棚が目線の高さよりも上にある」「おもちゃ箱にフタが付いている」「遊ぶ場所と片付け場所が遠い」といった場合は、注意が必要かもしれません。
1-5.片付けない子どもの心理5【片付けは楽しくないものと認識している】
こういった背景から、「片付け=楽しくない」と認識している可能性もあるかもしれません。
片付けに対して、「遊びにくい場所に集める行為」「ママを怒らせないようにする行為」「うまくできない行為」といったネガティブなイメージを持っていると、楽しくなくて当然とも言えるかもしれません。
親自身が片付けに対して「しなければいけない(MUST)」「するべき(have to)」というイメージを持っていると、こういったネガティブなイメージに繋がりやすいかもしれません。
親自身が楽しくなさそうに片付けている様子を見れば、「片付けても楽しくない」と捉えられて当然だと言えるでしょう。
1-6.片付けない子どもの心理6【おもちゃを大切に思っていない】
また、新しいおもちゃが次から次へと増えていく場合、"大切なおもちゃ"という概念が生まれにくく、「おもちゃを大切に思っていない」可能性もあります。
壊れてしまっても「まあいっか」、バラバラに分解されたままでも「まあいっか」では、片付ける必要性も低くなってしまいます。
祖父母や友人が頻繁におもちゃを購入してくれる場合は、「壊れてもまたすぐに新しいおもちゃがくる」というように考えてしまうかもしれません。
壊れやすいおもちゃばかり扱っていたり、壊れたおもちゃで遊んでいると、物を大切にできないだけでなく、ケガをしてしまう恐れもある為、できる限り壊れにくいおもちゃを選ぶようにすると良いでしょう。
2.片付けない子どものしつけと解決策
続いては、こういった片付けない子どもの心理を把握した上で、以下の対応策をひとつひとつ実践してみましょう。
2-1.片付けの目的や方法をしっかり教える
まずは、片付けの目的や方法を理解できているか、"子どもの言葉"で確認してみると良いでしょう。
「どうしてお片付けするんだっけ?」というように聞いた際に、「分からない」「ママがつらいから」というような回答が返ってくる場合は、改めて目的を伝え直す必要があります。
なお、子どもに片付けの目的を伝える際には、「お家に帰らせてあげるとおもちゃが喜ぶ」「同じ友達と一緒の方が嬉しい」「明日も一緒に遊んでね」というようにポジティブな伝え方をするようにしましょう。
「片付けないと怒る」「痛い思いをする」といったネガティブな伝え方は、短期的な効果はあるかもしれませんが、子どもの中で納得できていない為、自発的に行動することは期待できません。
子どもが納得できるような目的を一緒に考えながら、片付けの目的を理解させていくように心掛けましょう。
2-2.楽しく片付けられる方法を見つける
また、片付けを継続する為には、楽しく片づけられる方法を見つけることも大切です。
楽しみ方は家庭やお子様によって異なる為、一概には言えませんが、「遊びに変える」「ご褒美を用意する」「一緒に片付ける」といった方法が考えられます。
なお、片付けを遊びに変える方法は、様々な書籍などでも紹介されていますが、「遊んでくれないと片付けない」という状態を招いてしまう可能性も否定できません。
その為、例えば「数を数えながら片付ける」というように、一人でも遊びに変えられるような方法にしておくと良いでしょう。片付け終わった後に「何個あった?」と聞くようにしておくと、「ママに教えたい!」という思いから頑張って片付けてくれるかもしれません。
- 【片付けを遊びに変える具体例】
- ・おもちゃの数を数えながら片付ける遊び
- ・写真や絵の通りに仲間分けして片付ける遊び
- ・兄弟で競争して片付ける遊び
また、「ご褒美を用意する」という方法を選ぶ場合は、「片付けができるたびに必ずご褒美を与えなければならない」ということに注意が必要です。
ある研究結果によれば、ご褒美による動機づけは、常にご褒美の質や量の向上を望み、向上しなくなれば、やる気も同時に衰退していく傾向がある為、あまり良いものとはされていません。
「いつものご褒美よりも片付けの方が面倒くさい」「片付けしてもくれない時がある」というように、ご褒美のことにばかり意識が向いてしまうことも考えられます。
そのままお片付けの習慣化に繋がる可能性もありますが、一歩間違えれば、ご褒美が無くなれば片付けをしない、といった状態になる可能性もあります。
その為、できる限り特別なご褒美を用意するのではなく、子どもが普段から楽しいと感じる時間に合わせて、片付けを指示するようにすると良いでしょう。
例えば、「お片付けをしてから公園に行こう」「お片付けをしたらおやつにしよう」というようなイメージです。
こうすることで、子どもの中に「〇〇の前には片付ける」という習慣が擦りこまれ、自然とお片付けができるようになる可能性が高まります。
- 【片付けにご褒美を用意する具体例】
- ・お菓子やシールを与える(非推奨)
- ・夕飯前のお片付けを決まりごとにする
- ・お出かけ前のお片付けを決まりごとにする
- ・おやつの前のお片付けを決まりごとにする
なお、「片付けないと置いていくよ!」「片付けないと夕飯がないよ!」というように伝えてしまうと、嫌なこと(置いて行かれる等)の方に意識が向いてしまい、短期的な効果しか望めないと言われています。
子どもを追い込むような伝え方ではなく、「お片付けをしたら楽しいことが待っているよ!」というニュアンスで伝えるように心がけましょう。
また、子どもは「ママと一緒に」何かをしたい場合もあります。この場合は、お片付け自体をしたくないわけではなく、「ママと一緒に」お片付けをしたいのです。
親の思考からすれば、「片付けが面倒だから手伝わそうとしている…」というように見えますが、そうではない場合もあります。
例えば、このケースでは、ママが一緒に「このおもちゃは何かな?」「どこに片付けるんだっけ?」というように話すだけで、子どもが全て片付ける場合もあります。
子どもが幼い(2~3歳)頃は、この傾向が強い場合もある為、子どもの様子を見ながら、一緒に片付けることも必要かもしれません。
2-3.自分で片付けられる環境を用意する
また、片付けている途中に諦めてしまう場合は、「片付けにくい要因」が何かある可能性も考えられます。
例えば、片付ける場所の高さが高い、容量オーバーで整理しなければ入りきらない、フタが開けにくい、といったことが挙げられます。
うまく片付けができないことで片付ける意欲が削がれてしまい、「もういやだ~」となってしまうのです。
この「もういやだ~」の状態が何度も繰り返されてしまうと、「片付けができない」「片付けは難しい」というように、子どもの自尊心まで傷つけてしまうことも考えられます。
そう言った状態にならない為にも、子どもが自分で片付けられる環境を用意することを心掛けましょう。
- 【自分で片付けられる環境例】
- ・おもちゃ箱に分かりやすく絵や写真を貼る
- ・フタの無いおもちゃ箱にする
- ・おもちゃ箱は入れやすい高さに置く
- ・絵本棚は細かく仕切りを置いて立てやすくする
- ・おもちゃ箱の容量や置き場所に余裕を作る
2-4.増えすぎたおもちゃは一緒に処分する
また、あまりにもおもちゃが増えすぎて、子ども自身もおもちゃの存在を把握できていない場合は、おもちゃの処分を考えた方が良いでしょう。
例えば、「おもちゃが無くなっても気付いていない」「特定のおもちゃでしか遊んでいない」といった状態は、不要なおもちゃを処分するサインです。
おもちゃが増えすぎてしまうと、片付けに時間がかかりますし、目的のおもちゃを探すのにも時間がかかります。
片付けが本来持っている「キレイになった」「目的のおもちゃを見つけやすい」といったメリットが失われてしまわないように注意しなければいけません。
子どもの遊び方を観察したうえで、あまり遊ばれていないおもちゃは処分していくように心掛けると良いでしょう。
おもちゃの処分は、できれば子どもと一緒に行い、「〇〇のおもちゃは使ってないね。一緒に遊んでくれてありがとう、して捨てようか」というように、感謝を伝えながら処分すると良いでしょう。
どうしても捨てがらない(減らない)場合は、焦らず「写真を撮って捨てようか」「一旦違うところに置いておこうか」というように説得してみると良いでしょう。
なお、"不要なものを捨てる"という行為も片付けのひとつである為、親の判断で一気に捨てるのではなく、子どもと一緒に少しずつ捨てていくように心掛けましょう。
2-5.整理整頓が難しいおもちゃは購入しない
また、整理整頓が難しいおもちゃは購入しないことも大切です。
年齢に応じていないおもちゃや自分で組み立てられないおもちゃを購入してしまうと、バラバラに分解されたまま片付けることになります。
バラバラになったおもちゃをそのままおもちゃ箱に入れてしまうと、おもちゃ箱の中が散らかってしまい、煩雑な状態となってしまいます。
散らかったおもちゃ箱から目的のおもちゃを探すことは難しく、全てひっくり返して探す、といったことも少なくありません。
おもちゃの点数自体を減らしていても、毎回全部のおもちゃをひっくり返して探していては、片付けも大変です。
また、組み立てることができないおもちゃの部品をひとつひとつ覚えることは難しく、全て片付けられているかを確認することもできません。
そういった状態では、「ソファの下からおもちゃの足が…」「テレビの裏におもちゃの手が…」といったあるあるを避けることもできないでしょう。
新しいおもちゃを購入する際には、「自分で組み立てることができるか」「整理整頓が難しくないか」といった視点でも確認するように心掛けると良いでしょう。
3.それでも片付けない子どもへの対策決定版
ここまで偉そうに片付けない子どもの対策を紹介してきましたが、これらの対策を全て実行しても、筆者の家庭ではうまく片付けができませんでした。
お菓子やシールといったご褒美で対応すると、時間に関係なく、「片付けたらお菓子もらえる?」というように、お菓子を要求してくるようになりました。
「一緒に競争しよう!」と遊びながらの片付けを提案しても、「え~、まだ遊びたいから」や「大きいやつはママね」というように、うまく進まないことも少なくありません。
子どもに知恵が付いてくると、「これは片付けをさせようとしている」というように、親の意図を察知するようになり、あえて片付けを避けることもあります。
おもちゃ箱に分かりやすく写真や絵を貼ってみても、きれいに剥がされて冷蔵庫に貼られている、といったこともあるでしょう。
ネット上や書籍に記載されている「これをやれば大丈夫!」という方法を実践するたびに、思うようにいかず、挫折感を味わうだけということも少なくありません。
しかし、よく考えてみれば、そもそも子どもには個性があり、お菓子が何よりも好きな子がいれば、遊びが何よりも好きな子もいます。
片付けが苦手な子もいる中で、「これをやれば絶対に片付ける!」というような、万人に通用する解決策はないのです。
そういったことが頭で理解できていても、どうしても片付けができないことが苦痛になる場合もあります。そういった場合には、「そもそも片付けのボリュームを減らす」ということが最適解になるかもしれません。
3-1.適齢期を過ぎたおもちゃは全て処分する
そこで、まずは適齢期を過ぎたおもちゃは全て処分する、ということをオススメします。
「おもちゃは子どもの宝物」といったイメージから、おもちゃの処分をためらう方もいますが、そもそもおもちゃは空き時間に遊ぶための一つの手段でしかありません。
おもちゃが無ければ周囲にあるもので遊ぶ方法を考えることができますし、おもちゃは子どもの人生そのものではありません。
また、適齢期を過ぎたおもちゃがいつまでも残っていると、子供の成長の機会を失わせてしまい、新たな発見や経験の機会を失う可能性もあります。
小さい頃からのおもちゃをたくさん残している場合は、子どもの遊び方の進歩に合わせて、少しずつ年齢に応じたおもちゃに切り替えていくと良いかもしれません。
それでも「どうしても捨てられない…」という方は、子どものおもちゃ箱ではなく、子どもが取り出せない思い出の箱などに片付けるようにすると良いでしょう。
なお、全てのおもちゃを処分してしまうと、予期せぬいたずら(壁への落書き、ティッシュの出しまくり等)を引き起こす可能性もある為、十分に注意して処分していきましょう。
- 【適齢期を過ぎたおもちゃを処分するメリット】
- ・おもちゃが必要以上に増えすぎない
- ・年齢に適したおもちゃに触れる機会が増える
- ・本当に大切なおもちゃを見つけることができる
3-2.明確な片付け場所を用意できる数量に絞る
また、明確な片付け場所を用意できる数量や大きさの物に絞ることも大切です。
必要以上におもちゃが増えすぎると、おもちゃ箱の容量をオーバーして山積みになってしまったり、明確な片付け場所が確保できなくなることがあります。
本来の片付けとは、整理整頓であり、一か所にただ集める行為ではありませんが、子どものおもちゃ箱は「一か所に集めるだけの箱」になってしまっていることも少なくありません。
これでは見た目も綺麗ではありませんし、どこに置いてあるか分からず、片付けの本来の利益を得ることができなくなってしまいます。
また、大きなおもちゃと小さなおもちゃを同じ箱に詰め込んでしまうことも、探しやすさの観点から見れば望ましくなく、できる限り避ける必要があります。
例えば、明確な片付け場所(おもちゃの車の駐車場、人形の家、小さいおもちゃの家など)を用意することで、自然とその場所に戻しやすく、次に遊ぶ際にも見つけやすくなります。
おもちゃを全てひっくり返して探す必要がなくなることで、片付ける際の負荷が小さくなる可能性もあります。
おもちゃ箱が山積みになっている場合は、子どもの遊び方を一度観察したうえで、片付けやすい(片付けの場所を用意しやすい)数量までおもちゃの数を絞ってみてはいかがでしょうか。
なお、繰り返しになりますが、片付けとは「おもちゃ箱に集めること」ではなく、「目的のものを目的の場所にしまうこと」であるはずです。
食器や服を箱の中に詰め込んでいないのと同じように、おもちゃ箱も詰め込むだけにならないような工夫を心掛けましょう。
特に、教育教材などが散らかってしまうと、学習意欲が下がるきっかけにもなりやすい為、保管場所を明確に分けるといった工夫が必要かもしれません。
- 【明確な片付け場所を用意するメリット】
- ・おもちゃ箱が山積みにならない
- ・片付け(整理整頓)の本質に触れることができる
- ・子どもが片付けやすい(+探しやすい)環境になる
3-3.祖父母や友人からのおもちゃを制限する
また、おもちゃの購入を制限していても、祖父母や友人が次から次へとおもちゃを届けてくれることもあります。
「もう買ってこないで!」と伝えていても、次から次へと買ってきてしまう祖父母の方もいるでしょう。
そういった場合は、非常にもったいないかもしれませんが、適齢期を過ぎたら捨てる(購入時点で適齢でなければ数日で捨ててもOK)ということも必要です。
「貰ったものだから捨てにくい…」等と言っていては、いつまで経っても捨てられません。
捨てられないことで物の数量が増えすぎてしまい、整理整頓できない環境を作り出してしまう(=子どもにとって良くない環境を作り出してしまう)ことになります。
増えすぎたおもちゃは、「片付けの本質を失わせる」「片付けの意欲を下げる」「年齢に応じた遊びを妨げる」等、多くのデメリットばかりが目立ちます。
子どもの為にも、必要ないものは「貰わない」「買わない」「早く捨てる」ということを心掛けておきましょう。
どうしても祖父母が買ってきてしまう場合は、将来を見越した"買いたいものリスト"を作成しておき、そのリストの中にあるものから購入してもらうようにすると良いかもしれません。
3-4.諦めて自分で片付けてしまう
ここまでおもちゃの数を制限すれば、諦めて自分で片付けてしまうことも難しくありません。
どれだけ対策を取っていても、眠くなってしまった時や機嫌が悪い時など、うまくお片付けが進まないこともあります。
そういった際には、「おもちゃも眠くなったみたいだからお家で寝かせてあげようね」といった声掛けをしながら、一緒に片付けてあげると良いでしょう。
多くても10個以内に制限することができていれば、1分もかからずにお片付けを終えることができるはずです。
4.おもちゃを大切にするならサブスクリプションもあり
なお、増えすぎたおもちゃを処分することに抵抗がある場合は、おもちゃのサブスクリプション(レンタル)がオススメです。
まずは、壊れてしまったおもちゃや小さな景品おもちゃは捨ててしまい、壊れていないきれいなおもちゃは「人気のおもちゃが勢ぞろい!【セガトイズ.com】」の下取りサービスを利用して、年齢に応じたおもちゃに買い替えると良いでしょう。
この下取りサービスでは、メーカーや商品の状態によらず、新しいおもちゃの購入価格の20%で下取りしてくれる為、お得に買い替えることができます。※掃除機の下取りと同じように、新しいおもちゃをセガトイズで購入することが前提となっています。
こういったサービスを活用しながら、おもちゃの数を5~10個に絞ってしまえば、あとはセガトイズでお得(下取りで20%割引)に入れ替えるだけで、常に5~10個の適齢期のおもちゃを維持することができます(下取りされた商品は、セガトイズで資源に変換されます)。
また、そういった自分でのリサイクルや商品選びが面倒な場合は、「知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】」の利用もオススメです。
4-1.年齢に応じたおもちゃだけを選定できる
おもちゃのサブスクリプションを利用することで、保育士や教員などのプロが選定したおもちゃを利用することができます。
月齢や年齢、子どもの特性に応じておもちゃを購入することは大変ですが、「知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】」であれば、そういった負担も無くなります。
このサービスでは、2ヵ月に1度、お子様に応じた4~7点のおもちゃ(15,000円相当)が届きます。新しいおもちゃと古いおもちゃを入れ替える形で利用できる為、おもちゃの数が増えすぎることがありません。
本当に必要なおもちゃだけを手元に置いておくことができ、「片付けられない」ということも少なくなるはずです。
もちろんどうしても気に入ったものがあれば、特別料金での買取や期間延長も可能である為、「思い出のおもちゃが全部なくなってしまう」ということもありません。
あまりにも多くのおもちゃを思い出として購入してしまっては意味がありませんが、「特別なおもちゃ」を取っておける点は安心感があります。
4-2.好みや成長に合わせた遊びを促進できる
また、お子様の好みや成長に合わせておもちゃを選定してくれる為、一人一人に合わせた遊びを促進することができます。
おもちゃは、「親の時間を作る為に子どもに遊ばせておく道具」として使われてしまうことが多いですが、「子どもの成長を促進する道具」として使うことができるのです。
なお、おもちゃのサブスクリプションでは、一度届いたおもちゃを期間内(2ヵ月以内)に交換できない場合が多く、「合わなくても2ヵ月間我慢…」ということが少なくありません。
しかし、「知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】」では、気に入らなかったおもちゃは、期間内(2ヵ月以内)に何度でも交換してもらうことが可能であり、「4~7点の内、1点しか遊んでいない…」といったことを避けることができます。
子どもにとっての2ヵ月間は非常に長く貴重なものである為、効率的におもちゃの交換を行えることは、お子様の成長の促進に欠かせない機能だと言えるでしょう。
4-3.好きなおもちゃを大切にする習慣が身に付く
また、子どもからすれば、大切にしていないおもちゃは全て交換されてしまう為、本当に好きなおもちゃを大切にする習慣が身につくようになります。
本当に大切なおもちゃは交換されてしまいたくない為、肌身離さず持ち歩いたり、頻繁に遊ぶようになるはずです。
そういったおもちゃは、すぐに購入や交換をしてしまわずに、延長しておくことで、継続的に物を大切にする習慣が身につきます。
そのまま大切にしていた場合は購入する、お気に入りが入れ替わった場合は、次回に交換してしまう、といったルールを決めておくと良いでしょう。
なお、「大切にしなかったら返品するからね!」といったことを言いたくなるかもしれませんが、その表現では「返品する」というネガティブな言葉だけが記憶に残ってしまう可能性があります。
「一緒に居られるように大切にしようね」「大切にするとおもちゃが喜んでいるね」というように、できる限りポジティブな表現に置き換えるように心掛けましょう。
どうしても他の言い回しが思いつかない場合は、ネガティブワードとポジティブワードの順番を入れ替えて、「返品したくなかったら大切にしてね!」としても良いでしょう。
4-4.自然と片付けができる子どもに育つ
また、おもちゃの数が制限されることで、物理的に片付けやすくなるだけでなく、子ども自身がおもちゃの存在を把握しやすくなります。
2ヵ月に1度、持っているおもちゃを振り返り、「○○のおもちゃは交換する」「〇〇のおもちゃは置いておく」といったことを子ども自身で行うことで、「自分でおもちゃを管理する」習慣が身につくようになります。
ただ単におもちゃ箱に詰め込んで終わりではなく、おもちゃの存在を把握し、自分でおもちゃを保管する習慣が身につくのです。
適齢期を過ぎたおもちゃが山積みになって片付けに困っているのであれば、おもちゃのサブスクリプションを一度利用してみてはいかがでしょうか(いまなら初月無料です)。
「知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】」
- 【おもちゃのサブスクリプションが向いている人】
- ・片付けができない子どもに頭を悩ませている方
- ・おもちゃを廃棄処分することに抵抗がある方
- ・おもちゃ箱が山積みになっている方
- ・おもちゃの数や質を把握できていない方
- ・好みや年齢に応じたおもちゃを選ぶ時間が無い方
- ・片付けの本質を子どもに学ばせたい方
- ・おもちゃをできる限り子どもに管理させたい方
- ・おもちゃの効果(成長の促進)を最大限に活かしたい方
- ・おもちゃに飽きやすい子どもを育てている方
- ・高い知育玩具を自分で購入する勇気を持てない方
- 【おもちゃのサブスクリプションのいろは】
- ・一定期間ごとに知育玩具を届けてくれるサービス(交換)
- ・おもちゃは必要に応じて購入や延長ができる
- ・定価購入よりも3~7割程度お得に利用できる
- ・好みや年齢に合わせたおもちゃをプロが選定してくれる
- ・期間内の返品交換が自由にできる(ChaChaChaのみ)
- 【おもちゃのサブスクリプションの利用の流れ】
- (1) プランを決めて申し込みをする
- (2) 好みや特性、持っている玩具を伝える(ヒヤリングシート等)
- (3) プロが選定した知育玩具が自宅に届く(返送用BOX同梱)
- (4) 次回お届け前(2ヵ月後頃)に使用状況の確認メールが届く
- (5) 交換や購入、延長の有無を返信する
- (6) 返品するおもちゃを返送用BOXに詰める
- (7) 新しいおもちゃが届く(配達員に返送用BOXを渡して交換する)
- (8) 以降、対応年齢到達又は退会まで(4)~(7)の繰り返し