【出産祝いや授乳中のプレゼント】本当に嬉しいもの6選と実は嬉しくないもの11選
何かと気を遣うことも多い産前産後や授乳期のプレゼント。
ママやパパの好みや趣味をしっかりと把握できているような間柄の友人であれば、プレゼント選びもしやすいものですが、仲が良い程度の友人や会社の同僚といったレベルの間柄では、なかなかプレゼント選びも難しいものです。
好きなものや普段の生活スタイル、子育て方針も分からない関係では、無難なプレゼントしか選べず、なかなか決まらないものです。
しかし、プレゼントを適当に贈ってしまうと、相手を喜ばせるどころか、困らせてしまう、なんてことになってしまう可能性もあります。
また、多くの出産祝いを扱うサイトでは、「売りたい商品」が中心となって紹介されていることが多く、「本当に喜ばれる商品」が紹介されていないことも多いのが現状です。
これでは、形式的な出産祝いや手土産となってしまい、お金の無駄遣いになってしまうかもしれません。
形式的なプレゼントのせいで、贈った本人は「うーん、これでいいか…(妥協)」、貰った相手は「うーん、いまいち…」となってしまうのでは、お金も時間も勿体ないものです。
そこで、本記事では多くのママやパパにヒヤリングした結果を踏まえて、出産祝いや手土産を選ぶ際の注意点から、本当に貰って嬉しいものと、良く紹介されているけど実はあまり嬉しくないものまで、紹介しています。
1.出産祝いや授乳中のプレゼントで気を付けること
まずはじめに、出産祝いや産前産後(妊娠期、授乳期)の手土産で気を付けるべきポイントから紹介します。
1-1.健康や衛生面へ十分に配慮する
大前提として、相手の体調や健康面に配慮することは欠かせません。
産前(妊娠中)及び産後(授乳期)ともに、脂質や糖質、カフェイン等が過剰に含まれている間食は好ましくないとされています。
その他、生魚等、食中毒を起こすリスクの高いものは避けなければいけませんし、衛生的に不安のあるもの全般を避けなければいけません。
食品だけでなく、消耗品や日用品のプレゼントでも衛生面に配慮する必要があります。
おむつケーキ等はその代表例であり、「工場でおむつを袋から出して人が組み立てている」ことを考えると、衛生面に不安が残ります。
現在では、個包装にしてくれているものが一般的になりつつありますが、そもそも個包装も人の手でやられている可能性が高い為、意味があるかは定かではありません。
同様に、プレゼントの見た目をおしゃれに可愛くするために中身だけを取り出して、別包装にするといった行為も、衛生面で相手に不安感を感じさせる可能性がある為、できる限り避けるようにしましょう。
近年では、新型コロナウイルス等の感染症リスクも懸念される為、飲食物やプレゼントそのものを避けてほしい(接触そのものを避けてほしい)方もいるかもしれません。
- 【健康や衛生面への配慮】
- ・産前産後は母子ともに免疫力が低下している
- ・脂質や糖質、カフェインが過剰に含まれるお菓子等は避ける
- ・誰かが触っていることを想像させる商品等は避ける
- ・季節や体調によっては手渡しを避ける
1-2.相手の好みや趣向に合わせる
また、こちらも大前提として、相手の好みや趣味趣向に合わせるようにしましょう。
極端な例を挙げれば、ディズニーキャラクタが好きな相手に対して、マーベルキャラクタのプレゼントを贈っても嬉しさは半減されてしまうでしょう。
キャラクタだけでなく、食料品や消耗品全般も同様です。
普段からコーヒーをあまり飲まない友人にコーヒーをプレゼントしても喜ばれませんし、柑橘系の香りを好まない友人に柑橘系のボディケア用品を送っても喜ばれません。
この辺りのことは、プレゼントを贈るうえでの絶対条件ですが、産前産後は、これまでと好みや趣味趣向が変わっている場合がある為、特に注意が必要です。
「今までコーヒーの方が好きだったけど今は紅茶派」「前まで柑橘系が好きだったけど今はむしろ苦手」といった変化も少なくありません。
体調や時期によって好みが変化しやすい為、変化があっても問題ないものにしたり、直近の好みを再確認してから選ぶようにしておくと良いでしょう。
- 【相手の好みや趣向へ配慮】
- ・産前産後は好みが変化している可能性がある
- ・特に飲食物や香りのあるものは再確認する方が望ましい
- ・可能であれば配偶者の好みも確認しておく
1-3.プレゼント相手を明確にして選ぶ
また、産前産後の手土産やプレゼントは、ママへのプレゼントなのか、赤ちゃんへのプレゼントなのか、プレゼント相手が不明確になりやすいものです。
産前産後に誕生日プレゼントを持っていく場合は、「ママ」目線や「赤ちゃん」目線のプレゼントを嬉しく思わない方もいます。
ママとして過ごすことに疲れている場合は、一人の友人や同僚として接してあげた方が、相手にとって良い場合もあります。
久しぶりに会う時の手土産なのか、出産祝いを兼ねているのか、プレゼントの目的と相手を明確にして選ぶようにすると良いでしょう。
1-4.実用品は希望が無い限り避ける
たまに、おむつ用ごみ箱や離乳食用の調理セット等の実用品をプレゼントする方がいます。
しかし、こういったほぼ必ず使うような実用品は、かなりの確率で相手が既に持っているものです。
「いくつかあっても使えるだろう」と考える方もいますが、元々持っていたものを使う可能性の方が高く、ほとんど役立たない、なんて可能性もあります。
専用のごみ袋が必要なおむつ用ごみ箱なんかは最悪で、持っているものと種類が違っていると、「消耗品は誰が買うんだ…」「何種類も勿体ない…」と相手に感じさせてしまいます。
おむつ用ごみ箱に限らず、実用品は相手に「使わないといけない」というプレッシャーを感じさせてしまう為、非常に難易度が高いプレゼントと言えます。
- 【実用品を避ける理由】
- ・既に持っている、又は誰かと被る可能性が高い
- ・消耗品の購入や保管場所の確保等、維持が大変な場合も多い
- ・使っている所を見せなければいけないプレッシャーを感じやすい
1-5.手渡しの場合は滞在時間を短くする
また、出産祝いを渡すことや赤ちゃんの顔を見に行くことを主目的としている場合、あまり滞在時間が長くなりすぎないように注意する必要があります。
特に、産後間もない場合は、予想以上に身体の疲れも大きく、仲の良い友人であっても一緒に居ることが疲れる場合もあります。
まだまだ誰かに赤ちゃんを預けることに不安を感じてしまう時期でもある為、例え代わりに見てくれていたとしても精神的には疲れてしまうものです。
先輩ママで「代わりに見とくから寝ておいで~」等の対応ができる場合を除き、ダラダラと世間話をして居座ることは避けた方が良いでしょう。
「おめでとう~!顔見せて~!可愛いね~!一人でどんな感じ~?…」とサラッと会話をして、「また回復したら詳しく教えてね~!」と玄関から中に入らず立ち去るくらいが相手に負担を感じさせません。
但し、相手によっては、話し相手が居ないことを苦痛だと感じているような場合もある為、会話の中で様子を探ってから、滞在時間を決めることも必要かもしれません。
産後鬱のリスクが高い時期でもある為、直接会って様子を確認することは、プレゼントの中身よりも大切なことかもしれません。
1-6.配送の場合はメッセージを添える
なお、都合が合わずに配送で出産祝い等を贈る場合は、手書きのメッセージを添えると喜ばれやすいでしょう。
内容は、定型的な文章ではなく、相手の体調や様子に配慮した自由な文章の方が望ましいと考えられます。
様々な場所からお祝いを貰う時期でもある為、定型文を利用していると、「全く同じ文章…」ということもあり得る為です。
どうしても思い浮かばない場合は、プレゼントを選んだ背景や理由等でも構いません。
定型文では誰かと被りやすく、何の意味も持たない文字となってしまう為、できる限り手書きメッセージを添えるようにしましょう。
2.実はあまり嬉しくない!ありきたりな出産祝い11選
では、本記事の本題である「実はあまり嬉しくない、ありきたりな出産祝い11選」について紹介します。
もちろん相手に聞いたうえで、「欲しい!」と言われたものはこの限りではありません。
また、あくまで「嬉しくないと感じる人が多い」出産祝いというだけであり、全ての人が嬉しくないわけではないことにご留意頂ければ幸いです。
2-1.後処理がとにかく面倒!「おむつケーキ」
※上記の画像は、おむつケーキのデメリットが極力排除された「貰って嬉しかった(贈って喜ばれた)商品」です。
出産祝いの中でも、一番贈りがちな「おむつケーキ」ですが、貰った人の多くは、このプレゼントがあまり嬉しくないことを実感しているのではないでしょうか。
今回の調査では、「個包装を1枚1枚開けるのがとにかく大変」「分解して整理するのがとにかく面倒」といった後処理の大変さが目立ちました。
言うなれば、「パンパカパーン!」とクラッカーを鳴らすだけ鳴らして、後片付けをせずに帰っていく人たちのようなイメージでしょうか。
産後疲れで睡眠もろくに取れていない中で、さらに作業が増やすプレゼントに対して、「思いやりが足りない」と感じる方も少なくないようです。
もちろん中には、「必ず使う物だから嬉しい」「お気に入りのキャラクタだったから嬉しかった」といった声もあります。
相手の性格や負担感に配慮した上で、おむつケーキを出産祝いで贈っても大丈夫そうか判断すると良いでしょう。
- 【おむつケーキが嬉しくない理由】
- ・分解して個包装を1枚1枚開けることが面倒くさい
- ・誰かがケーキ型にしていることを想像すると衛生面が不安
- ・値段に対して内容量が乏しい(普通におむつとおもちゃを買う方が良い)
- 【おむつケーキを嬉しくするコツ】
- ・相手が好きなキャラクタおもちゃが付属したものを選ぶ
- ・おむつの枚数が少なくおもちゃ類やタオル類が多いものを選ぶ
- ・信頼できるメーカから購入し、その旨を相手に伝える
2-2.使う頻度や好みが人による!「ベビー服やスタイ」
※上記の画像は、ベビー服のデメリットが極力排除された「貰って嬉しかった(贈って喜ばれた)商品」です。
「ベビー服やスタイ」も定番の出産祝いですが、こちらも嬉しくないと感じる方たちがいるようです。
「柄や色が趣味に合わない」といった好みの問題や、「そんなによだれ出ないから使わない」といった実用性の問題、「服は自分たちで選びたい」というこだわり等、様々な意見が多くありました。
少し貴重な意見としては、「成長の早い子どもの服は数回着たら終わり」「ミニマリスト的には物が増えると迷惑だ」といったものもありました。
もしもベビー服やスタイを出産祝いなどで贈りたい場合は、相手の好みの柄や色をしっかり想像した上で、少し長めに着用できる90以上のサイズを選ぶようにすると良いかもしれません。
但し、将来着られるサイズを選ぶ場合は、季節を間違えると、「一度も着られなかった…」なんてことになってしまう場合もあります。
その為、購入しようとしているサイズを着る季節をよく考えてから、選ぶように注意しましょう。
なお、実際のサイズはお子様の成長によっても異なる為、ポンチョ等の使用幅の広い商品を選んだ方が確実かもしれません。
上記画像で紹介しているような室内利用を前提としたポンチョであれば、多少好みに合わなくても着用させやすい為、特にオススメです。
- 【ベビー服やスタイが嬉しくない理由】
- ・柄や色、形状が好みに合わない
- ・よだれが少ない場合は、スタイを使う機会が少ない
- ・成長が早い為、あっという間に使わなくなる
- 【ベビー服やスタイを嬉しくするコツ】
- ・普段の写真等(SNS等)の中から好みの柄や色を把握して選ぶ
- ・室内利用のポンチョ等、使用期間の長い物を選ぶ
- ・長く着られるように80~90cm以上のものを選ぶ
2-3.いくつもいらない!「ベビー用品」
※上記の画像は、ベビー用品のデメリットが極力排除された「貰って嬉しかった(贈って喜ばれた)商品」です。
これもまた定番の出産祝いですが、爪切りや哺乳瓶、コップや食器類といった「ベビー用品」を嬉しくないと感じる声も多く聞かれました。
「子ども用の食器ばかり何個もいらない」「子どもは良い食器より100均のキャラクタ物の方が好き」「そもそも必要なものは既に買ってる」といった声が聞かれました。
バイキングで好きな食べ物を選び終わって着席しているところに、「好きそうだから取ってきたよ~」と追加の食べ物を持ってきてくれる人といったイメージでしょうか。
使おうと思えば使えるものである為、全く嬉しくないわけではないものの、どうしてもそうじゃない感は残ります。
「赤ちゃん用のコップが5個もあるよ」というレベルまでくれば、ネタになって少しは面白いかもしれませんが、なかなかそういう奇跡は起きないものです。
どうしてもベビー用品を出産祝いなどで贈りたい場合は、相手の困りごとを確認した上で、「それならこれで解決できる!」というアイテムを贈るようにすると良いでしょう。
但し、ベビー用品は家庭毎にこだわりがあったり、メーカーを統一している場合も少なくない為、かなり難易度が高い出産祝いだと言えるでしょう。
- 【ベビー用品が嬉しくない理由】
- ・既に持っている場合が多く必要性が低い
- ・ベビー用品の使用感には個人差がある
- ・統一感が無くなり煩雑な印象を与えやすい
- 【ベビー用品を嬉しくするコツ】
- ・相手の困りごとを解決する便利アイテムを選ぶ
- ・既に持っていても使いやすいアイテムを選ぶ
- ・一式で揃うセット物を選ぶ
2-4.家が散らかる!音がうるさい!「ベビーおもちゃ」
またまた定番の出産祝いですが、音が鳴る「ベビーおもちゃ」も嬉しくないという声が多くありました。
「硬いおもちゃは床を叩いて傷つけてしまう」「音が鳴るおもちゃはうるさい」「小さい部品に分かれるおもちゃは片付けが大変」といった声がありました。
特に嬉しくないと感じられやすいおもちゃの傾向としては、「壊れやすい」「小さい(複数の)部品がある」「音が鳴る(ぶつけてガンガン鳴るものを含む」といったものが多いと考えられます。
おもちゃの片付けは、約6割近くのママが悩んでいるという調査結果もあります。
おもちゃのサブスクリプションを利用したり、誕生日やクリスマスだけおもちゃを買うようにして、おもちゃの数を制限している家庭もあります。
おもちゃをプレゼントしてくれる人は、あなただけではありません。
おもちゃが大好きなママでない限り、極力避ける方が望ましい出産祝いアイテムだと言えるでしょう。
- 【ベビーおもちゃが嬉しくない理由】
- ・月齢に合わせたおもちゃは、既に持っている可能性が高い
- ・片付けが大変になり、遊ぶ時の騒音が大きくなる
- ・月齢に合わないおもちゃは、成長の妨げになる
- 【ベビーおもちゃを嬉しくする理由】
- ・おもちゃを制限していないか確認しておく(必須)
- ・誤飲や破損のリスクがあるものは避けて選ぶ
- ・音が鳴るものや硬いものは避けて選ぶ
2-5.どこに置くの?第一弾「大型おもちゃ」
室内すべり台などの「大型おもちゃ」も定番の出産祝いとして紹介されている場合がありますが、これも迷惑な出産祝いの一つです。
いくつも部屋が余っているほど大きな家に住んでいるのであればまだしも、多くの場合、「これはどこに置くの?」という状態になります。
いざとなれば分解して小さくすることはできますが、分解して小さくしてしまっては、ただ場所を圧迫するだけで使い物になりません。
また、「物理的に置く場所がある」ということと、「精神的に置く場所がある」ということは、全くの別物です。
例を挙げれば、リビングや庭の空きスペースに物理的に置くことができたとしても、その空きスペースが無くなることで、圧迫感のあるリビングや庭になってしまう可能性があります。
心を休ませるはずのリビングの圧迫感が強くなることで、「リビングで落ち着けなくなってしまった…」なんてことも考えられます。
大型おもちゃに限らず、部屋の圧迫感を高めるような大きな贈り物は、極力避けた方が無難だと言えるでしょう。
- 【大型おもちゃが嬉しくない理由】
- ・置く場所が無い、場所があっても邪魔になる
- ・使わなくなっても捨てにくい(お金が掛かる場合も)
- 【大型おもちゃを嬉しくするコツ】
- ・相手が欲しいか、置く場所があるか素直に確認する(必須)
- ・相手の赤ちゃんが好きな遊具を選ぶ
2-6.どこに置くの?第二弾「フォトフレーム」
※上記の画像は、ベビー用品のデメリットが極力排除された「貰って嬉しかった(贈って喜ばれた)商品」です。
「フォトフレーム」も定番の出産祝いの一つですが、これも意外と嬉しくないケースが多いものです。
現代では、電子版のフォトフレームが一般的に普及しつつありますし、立て置きのフォトフレーム等は飾る場所に困る場合も少なくありません。
「フォトフレームを置いても赤ちゃんが荒らし回る」「あまり飾りたい場所がない」「シンプルな形状ならまだしも派手な形状は使いにくい」といった声もありました。
贈る相手が普段から写真を飾っている家庭であれば、そのイメージに合わせた形状や色を選ぶことで、喜ばれる可能性は十分にあります。
但し、飾ることが好きな方の中にも、「自分でフレームを選ぶところも好き!」という可能性がある為、注意が必要です。
フォトフレームを出産祝いで贈りたいのであれば、相手の好きな形状や色をよく確認した上で、購入すると良いでしょう。
- 【フォトフレームが嬉しくない理由】
- ・サイズや形状、色が室内の雰囲気に合わない
- ・動き回る赤ちゃんがいる室内には置く場所が無い
- ・そもそもフォトフレーム等の写真を飾る習慣が無い
- 【フォトフレームを嬉しくするコツ】
- ・お気に入りの写真を撮影して写真と合わせて贈る
- ・飾りやすいサイズや色(小さめの白や黒)の物を選ぶ
- ・立て置きと壁掛けのどちらもできる物を選ぶ
2-7.ちゃんと選んで欲しい!「カタログギフト」
また、相手のことが分からない場合に選びがちな「カタログギフト」も、あまり嬉しくないと感じる方が多いものです。
「カタログギフトって結局欲しい物が全然ない」「私のことを考えた時間ゼロと感じる」「図書券やギフトカードの方がまだマシ」といった声が聞かれました。
そもそも相手のことを詳しく分かっていない以上、盛大に喜んでもらえないことは仕方がないことかもしれません。
無難である為、他の出産祝いのように相手を困らせてしまうリスクは低いものの、嬉しいと感じる可能性も低いものです。
とりあえず贈らないといけないけど考える時間がもったいない、といった場合は仕方がありませんが、それ以外の場合は極力避けた方が良いと言えるでしょう。
- 【カタログギフトが嬉しくない理由】
- ・カタログギフトに欲しいものが無い
- ・自分のことを考えてくれていないと感じる
- ・相手が贈ってくれたものだと感じにくい
- 【カタログギフトを嬉しくするコツ】
- ・相手の趣味に合うものを選ぶ(好きなキャラクタ等)
- ・しっかりめのメッセージを添えて贈る
2-8.飲む予定がない!「カフェインレス飲料」
これもまた手土産や出産祝いに多いですが、飲む予定が無い「カフェインレス飲料」ほど困るものはありません。
頻繁にコーヒーや紅茶を飲む方であればまだしも、たまにしか飲まない方は、消費しきれない場合も少なくありません。
また、「美味しい!」等と書かれていても、カフェインレス飲料は、普通のものより美味しくないことが多いものです。
頻繁にコーヒーや紅茶を嗜んでいた方の中には、「カフェインレスの美味しくないものを飲むくらいなら別の物を飲む」といった方もいます。
相手がコーヒーや紅茶を好きで、どうしても贈りたい場合は、一度試飲してみて「どう考えても絶対に美味しい!」と断言できるものを贈ると間違いないでしょう。
一度試飲することが難しい場合は、相手が試していないであろう珍しいカフェインレス飲料を探して贈ってみても良いかもしれません。
毎日コーヒー豆を挽いて飲んでいる筆者が個人的にオススメできるのは、猿田彦珈琲のディカフェ商品です。
専門店からしか購入できず、少しだけ入手難易度は高いですが、ディカフェを感じさせない満足感がある為、コーヒー好きの相手でも満足させられる可能性が高いでしょう。
- 【カフェインレス飲料が嬉しくない理由】
- ・そもそもコーヒーや紅茶を普段から飲まない
- ・カフェインレス飲料は美味しくない場合が多い
- ・好みや趣向が変わっていて今は飲みたくない
- 【カフェインレス飲料を嬉しくするコツ】
- ・コーヒーや紅茶を飲む習慣があるか再確認しておく
- ・本当に美味しいものを選ぶ(普段飲まない人でも嬉しいレベルのもの)
- ・カフェインレスにこだわらずカフェインを含まない飲み物全般から選ぶ
2-9.使えるけど嬉しさは少ない!「タオル」
どちらかと言えば内祝いで選ばれやすい「タオル」も、いまいち嬉しくない場合が多いものです。
「使う物ではあるけど嬉しさは少ない」「未使用のものが箱のまま積まれている」「相手のことを知らなくても贈れる」といった意見が目立ちました。
例えるならば、道端で配られているポケットティッシュのようなものでしょうか。
たまにポケットティッシュを忘れて必要な時には便利なものの、頻繁に貰っていると使わずに溜まってしまいます。
道端で配られているポケットティッシュなら必要ない時は断れますが、お祝いで貰うタオルは断れない為、どんどん溜まってしまう一方です。
カタログギフトと同様に、無難である分、相手を極端に困らせてしまうリスクは低いものの、盛大に喜んでもらえる可能性はかなり低いでしょう。
タオルの出産祝いは、「とりあえず形式的なお祝いは贈りました」というお祝いの代表格だと言っても過言ではないでしょう。
- 【タオルが嬉しくない理由】
- ・寿命が長く未使用品の在庫が溜まりやすい
- ・形式的なお祝いのイメージが強い
- ・ちょっとした幸せを感じにくい
- 【タオルを嬉しくするコツ】
- ・相手が好きなキャラクタ物を選ぶ
- ・赤ちゃんの身長を測れる物を選ぶ
- ・花束タオル等の珍しい商品を選ぶ
2-10.健康面で完全にアウト!「甘すぎるお菓子」
続いては、一般的にも出産祝いや手土産でNGとされている「甘すぎるお菓子」です。
特に、産前産後は脂質や糖質が過剰に含まれるものは良くないと言われている為、オススメできません。
また、お菓子類は、産前産後でなくてもダイエットをしていたり、健康管理等の観点で制限されている場合も多いものです。
「昔はよくお菓子食べてたよね~」という相手でも、ふとしたきっかけにお菓子を辞めようと決意している可能性もあります。
そのような決意をしているところに美味しそうなお菓子が届けられると、嬉しい反面、「せっかく決意していたのに食べざるを得ない…」となってしまいます。
ことあるごとにお菓子を届けていると、「あの人と付き合っているとお菓子を辞める決意が揺らいでしまう…」と思われ、関係に傷が入ってしまう可能性まであります。
どうしてもお菓子類を贈りたい場合は、ナッツ類やドライフルーツ類、健康食品といった比較的にヘルシーかつ料理でも消費しやすいものを選ぶようにしましょう。
いずれにしても、そういったお菓子は好みや趣向に左右されやすい為、贈る前に相手に確認しておく方が無難だと言えそうです。
- 【甘すぎるお菓子が嬉しくない理由】
- ・産前産後の過剰な脂質、糖質は健康に良くない
- ・好みや趣向に合う可能性が低い
- ・健康管理の観点から好ましくない
- 【甘すぎるお菓子を嬉しくするコツ】
- ・糖質オフの商品を選ぶ
- ・甘いものを食べる習慣があるか再確認する
- ・健康食品等、罪悪感の少ない物を選ぶ
2-11.匂いも使用感も合わない!「ボディケア用品」
また、意外と選ぶ時の難易度が高い「ボディケア用品」も嬉しくないという声が見られます。
「お気に入りのボディケア用品を使いたいし…」「乾燥肌や敏感肌などが一致しないと使いにくい」「匂いが完全にアウト」といった意見が目立ちました。
珍しい意見としては、「匂いが夫の趣味に合わず、使っていない」といったものもありました。
香りやボディケアに興味はありつつも、そこまでお金をかけていない相手であれば、喜ばれる可能性は十分にありますが、美容大好きママの場合は、自分なりのこだわりを持っている可能性も高く、あまり喜ばれないかもしれません。
一般的な人気商品を選ぶのではなく、その人が普段使っている化粧品を確認した上で選ぶようにすると、香りや使用感の失敗は少なくなるでしょう。
贈る相手との親密な関係性が必要になる為、喜ばせる為にはそれなりに難易度の高い出産祝いのひとつだと言えそうです。
- 【ボディケア用品が嬉しくない理由】
- ・香りが自分や夫の好みに合わない
- ・敏感肌や乾燥肌など、使用感が好みに合わない
- ・愛用している物があり、使用する余地がない
- 【ボディケア用品を嬉しくするコツ】
- ・相手のこだわりや好みを徹底的に把握して選ぶ
- ・相手の要望を確認し、その通りの物を贈る
3.本当に貰って嬉しい出産祝いや授乳期のプレゼント6選
続いて、どんな人でも貰って本当に嬉しい出産祝いや授乳期のプレゼントについて紹介します。
もちろんこちらも個人差はある為、絶対に嬉しい!と言えるものではありません。貰って嬉しいと感じる人が多いお祝いである、ということをご留意頂ければ幸いです。
3-1.好みや趣向に合わせた!「絵本」
無難に喜ばれて、保管場所にもあまり困らない「絵本」は本当に嬉しい出産祝いのひとつです。
「絵本は何冊あっても嬉しい」「睡眠導入の絵本が本当に役立っている」「自分では買わないから嬉しかった」といった声が聞かれました。
実際に、保健所が実施している「こんにちは赤ちゃん(乳児家庭全戸訪問)」でも、絵本が渡されています。
成長に合わせた絵本は、赤ちゃんが喜びやすいだけでなく、親子の交流や成長の機会にもなります。
絵本を選ぶ場合は、赤ちゃんコーナー等に置かれている破れにくく丈夫で、月齢に合った絵本を選んで贈ると喜ばれやすいでしょう。
なお、ペラペラの紙が使われている絵本は、手を切ってしまったり、食べてしまうリスクがある為、できる限り避けるようにしましょう。
人気の絵本の場合は、同じ本を持っている可能性がある為、上記画像のような選べる仕立て絵本(世界に一つだけの絵本)を贈るとさらに効果的でしょう。
- 【貰って嬉しい絵本のポイント】
- ・月齢や成長に合わせたものを選ぶ
- ・保管場所に困りにくいサイズのものを選ぶ
- ・破れにくく丈夫なものを選ぶ
3-2.健康面に配慮した!「食料品」
また、健康面に最大限配慮した「食料品」も本当に嬉しい出産祝いのひとつです。
「体調や普段の大変さに配慮してくれていることが分かり、素直に嬉しかった」「消耗品の為、保管場所を圧迫しないところがいい」といった意見が聞かれました。
どこでも買えるようなクッキー等のお菓子類は、人によって嬉しくない場合も多いですが、健康食品や食料品であれば、その抵抗感も少なくなります。
果物が好きな相手であれば、季節の果物類、食事の準備に悩んでいる相手であれば、サラッと美味しく昼食を済ませることができるお茶漬け等が意外と嬉しいものです。
相手の生活スタイルや好みに合わせなければいけない分、少し難しいお祝いですが、バチっと合えば本当に喜ばれるはずです。
相手の食事準備が少し楽になるだけで、少しの休息を得る時間が増え、育児疲れを緩和させることができるかもしれません。
なお、出産祝いの商品サイト等に載っている商品は、内祝いとしても見られている可能性が高い為、できる限り特定のキーワード(お茶漬け、果物ギフト等)で探してみると良いでしょう。
- 【貰って嬉しい食料品のポイント】
- ・相手の好みに合わせたものを選ぶ
- ・相手の困り事や生活スタイルに合わせたものを選ぶ
- ・出産祝いとして一般的に扱われないものを選ぶ
贈る相手にもよる為、一概には言えませんが、猿田彦珈琲のディカフェ商品と具だくさんのお茶漬けは本当に嬉しかったことを覚えています。
特に猿田彦珈琲のディカフェ商品は専門店でしか購入できず、相手の目につく可能性があまり高くない点から見てもオススメできます。
3-3.悩み事を解決する!「実用品」
また、相手の悩み事を先輩ママやパパとして解決する「実用品」も本当に嬉しい出産祝いのひとつです。
「自分では見つけられない便利グッズが嬉しかった」「いまだに寝かしつけアイテムが大活躍している」といった意見がありました。
バシッと解決できるアイテムでなければいけない為、かなり難易度は高くなりますが、しっかり解決することができれば本当に喜ばれます。
「夜寝なくて困っている」のであれば、実際に効果のあった「寝かしつけアイテム」を選んでみたり、「排泄物の臭いに困っている」のであれば、実際に効果のあった「おむつペール」を選んでみたりと、悩み事にあった出産祝いを選ぶことがポイントです。
その為には、「オススメのものがあるから今度こういうものを買っていくよ~!」と事前に伝えておいた方が、すれ違いがなく安心です。
「買っていったら同じものが家にあった…」なんてことになりやすい実用品である為、必ず事前に購入予定のものをある程度伝えて確認しておくように心掛けましょう。
- 【貰って嬉しい実用品のポイント】
- ・相手の悩み事をしっかり聞いて解決する商品を選ぶ
- ・購入予定の商品を相手が持っていないことを確認する
- ・一方的な押し付けにならないように注意する
3-4.自分では買えない!「ボディケア用品」
また、何かと出費の多い産後には、自分用の少し高級なボディケア用品は、なかなか購入できないものです。
「出産を頑張った自分へご褒美という感じがあり、友人の大切さを実感した」「産後は自分のボディケアを怠りがちな為、好きなものがあると嬉しい」といった声がありました。
相手の好きな香りや使用感のブランド物を選んだり、赤ちゃんと一緒に使える産後ケア用のボディケア商品を選ぶことで、相手に喜んでもらえる可能性が高まるようです。
好きなブランドの化粧品や産後ケア用品等の消耗品であれば、既に持っていても少しずつ使える為、相手を困らせてしまうこともほとんどありません。
また、産前から好きだったものを選んでくれていることで、ママとしてではなく、自分そのものを尊重してくれているようで、精神的にも本当に嬉しいものです。
多くの出産祝いが「赤ちゃん」や「家族全体」に対して贈られる中で、友人の一人として、昔から好きだったものを贈ってくれることに、嬉しさを感じることもあるでしょう。
- 【貰って嬉しいボディケア用品のポイント】
- ・相手の好きな香りや使用感のブランド物を選ぶ(挑戦しすぎは禁物)
- ・赤ちゃんと一緒に使える産後ケア用の物を選ぶ
- ・友人(同僚)としての相手を尊重する気持ちで選ぶ
3-5.お気に入りキャラクタ!「ぬいぐるみ」
これ単体では少しだけ物足りなさはあるかもしれませんが、相手のお気に入りキャラクタの「ぬいぐるみ」もオススメです。
「一番好きなキャラクタを覚えていてくれたことが嬉しかった」「ぬいぐるみなら音もうるさくないし壊れにくくて嬉しい」といった声がありました。
相手が一番好きなキャラクタをバシッと当ててお祝いすることができれば、しっかりと考えて選んでいる気持ちが伝わりやすくなります。
前述したボディケア用品や食料品とセットにすれば、手元に残る出産祝いとなり、さらに喜ばれる可能性が高まるでしょう。
但し、一般的なおもちゃ屋さんで手に入るものは、既に持っている可能性が高い為、出産祝い用のような限定品等をうまく見つけて贈るようにした方が良いかもしれません。
- 【貰って嬉しいぬいぐるみのポイント】
- ・適度な大きさの音が鳴らないものを選ぶ
- ・相手が好きなキャラクタや動物のものを選ぶ
- ・毛が抜ける等、誤飲リスクがあるものは避ける
3-6.絶対に使う!「ベビー消耗品」
親戚周りや家族のように関係が近い場合は、おむつやおしりナップといった「ベビー消耗品」もオススメです。
「先輩ママおすすめの消耗品を色々試せて嬉しい」「貰ったものが使いやすくてお気に入りを切り替えた」といった声がありました。
赤ちゃん用の消耗品は、入院時に病院で使っていたものをそのまま使い続ける方も少なくありません。
購入できる最低数量が多く、ハズレを引いた時のダメージが大きい為、新しい消耗品に挑戦しにくいものです。
そのようなところに、先輩ママやパパ達が愛用していた消耗品を持ってきてくれることで、自然と色々な商品を試せるようになります。
先輩ママやパパ達が愛用していたものであれば、ハズレを引く可能性も低く、使いきれないこともほとんどありません。
但し、生後から数ヵ月が経過していると、お気に入りの商品ができている可能性が高い為、相手の使っているものを一度確認してから贈るようにした方が無難だと考えられます。
- 【貰って嬉しいベビー消耗品のポイント】
- ・実際に愛用していたオススメ商品を選ぶ
- ・おむつのような消耗がはやい物を選ぶ
- ・生後数か月が経過している場合は、相手のこだわりを確認して選ぶ
4.相手との関係性が浅い場合は実用的な消耗品がベスト!
最後に、先輩ママやパパ達からは、「趣味に合わない形に残るものが一番困る」という声が多く聞かれました。
せっかくのお祝いだから形に残るものを贈りたい気持ちも分かりますが、相手の趣味や好みを正しく把握できていない状態では、逆に相手を困らせてしまうことも少なくありません。
頂き物は捨てにくく、押し入れや倉庫の奥にしまって置いておくしかない、と考える方もいます。
相手の現在の好みや趣味をしっかり把握できていない場合は、食料品やベビー消耗品といった、実用的な消耗品にぬいぐるみ等の形が残るものを添えると間違いないでしょう。
なお、今回はできる限り多くの方の声を集めて紹介しましたが、贈り物に対する感じ方は人それぞれです。
中には礼儀として形式的な出産祝いを好む方もいます。
結局のところ、相手の生活スタイルや性格を想像して出産祝いや手土産を考えるしかないのかもしれません。
しかし、出産祝いの一番の贈り物は、「お祝いする気持ち」です。
例え選んだお祝いが相手にマッチしなくても、それを真剣に悩み選んだ気持ちさえ伝われば、喜んでくれるはずです。
まずは、相手の気持ちを想像して寄り添うところから、出産祝い(や手土産)選びを始めてみてはいかがでしょうか。