【後悔しない】男性が育児休業する前にしておくべき8つの準備事項!

 育児をする男性を見かける頻度は増えていますが、育児休業取得率は2019年度時点で7.48%と低く、長期 (3ヵ月以上)となればさらに下がり、全体の1%未満となっています。

 その為、社内外に限らず、"長期"育児休業に必要な事前準備や心得についての情報はほとんどない状態です。

 SNS等では、「いいね」を稼ぐために意図的に内容を改変している可能性もあり、必要な情報が得られない可能性もあります。

 実際に、筆者が長期育児休業する際には、社内事例もほとんどなく、女性の育児休業事例を参考にするしかありませんでした。

 しかし、当然ながら男性と女性では置かれている立場 (社会的な認識)が異なっている為、女性にはない男性ならではの準備事項もあります。

 そこで、"長期"育児休業を実際に取得した筆者の経験を基に、育児休業前にしておくべき準備事項について、詳しく紹介したいと思います(こういう部分で困った、こういうことをしていて良かった、という体験談も踏まえて記載しています)。

1.育児休業前に実施しておくべき会社での準備事項

 まずは、事務的に処理しておくべき会社の対応と準備事項について紹介します。

 なお、事務的な流れについては、ここで紹介している以外に、育児休業にあたっての上司とのコミュニケーションツール (チェックシート)が、「厚生労働省:育休復帰支援プラン」に用意されているので、参考にすると良いでしょう。

1-1.会社の上司に連絡先と住所を伝える

育児休業前の会社での準備事項1(連絡先と住所を伝える)

 会社の上司 (又は庶務さん等)に日中連絡の取れる個人連絡先と、郵便物を届ける住所を伝えておく必要があります。

 まず、個人連絡先についてですが、休業中に会社の個人PCを持って帰る場合でも、毎日PCを開いてセキュリティ対策を解除して中身を確認するのは大変です。

 普段から連絡のとりやすい個人連絡先を教えておいた方が、そういった手間がかかりません。なお、どうしても個人連絡先を教えることに抵抗があれば、GmailやYahoo!メールのようなフリーメールアドレスを取得して、自身のメールアドレスに転送設定しておくと良いでしょう (やり方はネット上にいくらでもあるので省略します)。

 筆者の場合は、元々、個人連絡先を上司と共有してしていた為、用事があれば会社PCにメールしてもらった後に、個人連絡先にSMS (ショートメッセージ)で「会社PCにメールした」という旨の通知をしてもらうようにしていました。

 また、会社の職場に誤って届く郵便物 (年末調整書類や医療費に関する書類など)や定期発行されている刊行物等があれば、そういった書類関係を自宅に転送してもらう必要がある為、自宅住所を教えておく必要があります。

 こちらも自宅住所を教えることに抵抗があれば、「宅配便ロッカー:PUDO」等を利用しても良いでしょう。

 筆者の場合は、ほとんどの書類が電子化されていた為、「郵便物は少ないだろう」と考え、育休当初は「宅配便ロッカー:PUDO」を利用していたのですが、想像よりも郵便物が届いて受け取りが大変だった為、途中から自宅住所に変えてもらいました。

 短期間であれば、少しの手間暇をかけるだけですが、1年間などの長期であれば、転送処理をする庶務さんだけでも連絡先と住所を教えておくことをおすすめします。

1-2.会社の業務の棚卸と引継ぎ資料を作成する

育児休業前の会社での準備事項2(引継ぎ資料を作成する)

 こちらは自身の職種や業務内容によって異なると考えられますが、総合職等であれば、業務の棚卸と引継ぎ資料の作成が必要な場合がほとんどです。

 会社や上司にいつ育児休業のことを伝えるか、にもよりますが (法律上は1ヵ月前まで)、人員補充の有無や後任のレベルによって、引継ぎ資料に必要な要素が変わってきますので、可能な限り早く (6ヵ月前が目安)、上司に相談しておくことをおすすめします。

 筆者の場合は、育児休業の6ヵ月前には上司に相談していたのですが、それでも人員補充の目途が立たず、ぎりぎりまで後任がどういった能力の人か、分からない状態で引継ぎ資料を準備せざるを得ませんでした。

 ただ、筆者は上司と事前相談していたことで、「同レベルの人材が補充される前提で引継ぎ資料を作る」という前提ができていた為、不必要な引継ぎ資料まで作成する必要はありませんでした。

 法律上のぎりぎり (休業開始1ヵ月前)に連絡するつもりであれば、業務の棚卸 (どういう業務がどこまで進んでいるか)を確実に進めておく必要があります。

 また、契約社員による補充や人員補充がない場合でも対応できるように、引継ぎ資料を作っておかなければいけなくなるかもしれません。

 ここで、会社に残る人たちのことを考えずに、適当な棚卸や引継ぎ資料を作っていると、職場に迷惑が掛かり、復職がしにくくなってしまいます。

 会社に残る人たちのことをイメージして (自信が無ければ上司に相談して)、業務の棚卸と引継ぎ資料を作成しておくことをおすすめします。

 筆者の場合は、育児休業開始の1年以上前 (妊娠発覚前)から業務の棚卸や、万が一に備えた引継ぎ資料を作っていましたが、それでも最終的には後任のレベルに合わせて追記、補完する必要がありました。

 可能な限り早く、上司に相談し、後任レベルの擦り合わせと引継ぎ資料の作成を進めることをおすすめします。

1-3.復職時の働き方を相談する

育児休業前の会社での準備事項3(復職時の働き方)

 続いて、休業前の手続きがある程度進めば、復職時の働き方についても相談しておきましょう。

 例えば、1年間も育児休業によって不在になれば、必然的にあなた不在でも業務が回るようになっています。

 しかし、契約社員等によって要員が補充されている場合は、その契約社員にいつまで職場に居てもらう必要があるのか、会社としても、契約社員としても、しっかりと把握しておく必要があります。

 その為、「復職時に幼稚園に入れなければ育休延長するつもり」「幼稚園に入れなくても延長しない」といった復職時期の確実性について、しっかりと相談しておく必要があります。

 また、育児は育児休業期間 (最長2年間)で終わるものではない為、復職後に短時間勤務や所定外労働制限 (残業制限)を利用する予定がある場合は、予め相談しておくことで、会社側としても体制を見直しやすくなります。

 つまり、「復職時期の確実性 (不確実性)」と「復職時の働き方 (業務内容や育児関連制度の利用有無)」について、上司と相談しておくと良いでしょう。

1-4.休業中にも欲しい情報を伝える

 最後に、休業中にも伝えてほしい情報を上司と共有しておくことが大切です。

 具体的には、復職に備える為に「業務内容全般についてメール(cc)してほしい」「規則類の改定について転送してほしい」等です。

 筆者の場合は、当たり前に送付してくれるものだと想像していた為、上司に何も伝えていなかったところ、育児休業に入った途端に、一切の業務関連メールが届かなくなりました。

 上司に確認したところ、「休業中に業務のことは考えなくてよい、考えさせてはいけないと思った」とのことでした。

 上司としては筆者に配慮していたのですが、筆者としては復職の為に可能な範囲で把握しておきたかった、というすれ違いが発生していました。

 筆者の場合は、その後、上司と擦り合わせを行い、必要な情報について転送してくれるようになりましたが、これから育児休業を考える方は、あらかじめどういった情報を送ってほしいか (又は送ってほしくないか)を擦り合わせておくと良いでしょう。

 参考までに、情報が欲しいかどうか人によって判断が難しい事例について紹介しておきます。

  • 【事前に上司と擦り合わせておくべき休業中の情報交換】
  • ・自身が引き継いだ業務の進捗等について
  • ・会社の規則や制度類の改定等について
  • ・忘年会や新年会といった懇親会について
  • ・新入社員や転勤といった情報と歓送迎会について
  • ・会社や職場の経営状態について

 知らない間に、新入社員が増えていたり、同僚が転勤していると悲しいものです。連絡の必要性について、上司と相談しておきましょう。

 余談ですが、上司が少し信頼できない場合は、同僚などにも同じことを伝えておくことをおすすめします。

 万が一、転送抜け等があった時に、気の利く同僚であれば、こそっと転送してくれるかもしれません。

2.育児休業前に実施しておくべき家庭での準備事項

 また、育児休業によって家庭内で過ごす時間が必然的に増える為、家庭内でも事前に準備しておくことがあります。

2-1.休業中の役割分担を夫婦で話し合う

育児休業前の家庭での準備事項1(役割分担を話し合う)

 まずはじめに、育児休業中の役割分担について、夫婦で何度も話し合うことをおすすめします。

 世間では「取るだけ育休 (休んだだけで何もしない)」なんて言葉が生まれているほどですから、事前に夫婦間の認識を擦り合わせておくことが大切です。

 例えば、妻は生後1ヵ月頃まで安静にしておく必要があるため、その間はほぼ全ての家事等を夫が担わなければいけません。

 妻にとっては、「育児休業するのだから全部やってくれるのだろう」と思っているのに、夫が「妻も動けるみたいだし手伝ってくれるはず」なんて思っていると、役割分担の感覚に差がある為、妻からすれば「なんでやってくれないのか!」と思いますし、夫からすれば「全部自分がやっている!」と思い、衝突が発生します。

 また、「生後1ヵ月頃まで」と「生後1ヵ月以降」では、赤ちゃんの授乳回数や妻の身体的な回復度も異なってくる為、可能な限り、「生後1ヵ月まで」「生後1~6ヵ月まで」「生後6~12ヵ月まで」のように期間を分けて、役割分担を話し合っておくことが大切です。

 なお、必ず役割分担通りにしなければいけないわけではなく、責任の所在を明らかにしておくだけです。

 例えば、責任の所在が不明確なままであれば、「なんでやってくれないの!」「手伝えるはずだろ!」とお互いの気持ちをぶつけ合うだけとなり、事態が収拾しなくなる恐れもあります。

 役割分担が事前に決まっていれば、これまでの行動の責任の所在が明確である為、「ごめん、できそうにない。役割分担を見直したい。」等、どちらかが謝罪して建設的に見直すことができます。

 筆者の場合は、事前に役割分担について話し合い、生後1ヵ月までは「妻が赤ちゃんの授乳と寝かしつけ」「夫がその他全て (上の子の育児含む)」と分担していたのですが、その共有が不足しており、生後1ヵ月に到達する前に、妻から「もう少し赤ちゃんの面倒を見てほしい」と責められることがありました。

 その時点で、事前に相談した役割分担について改めて確認し、「事前に決めた役割分担通りで、これ以上、負荷を下げるには完全母乳を諦めるしかない」と、話し合った結果、大きな衝突なく、スムーズに再分担することができました (妻が完全母乳にこだわったので、分担は変わりませんでしたが…)。

 「夫婦間で責任を明確にするなんてドライすぎる!」という意見を耳にしますが、役割分担して責任を明確にしたうえで、その責任について強く責めたり、突き放したりしない限り、決してドライなものではありません。

 夫婦二人で育児に向き合えば、良い意味でも悪い意味でも、必然的にお互いにお互いの行動が見えやすくなる為、お互いの行動範囲 (責任範囲)について、しっかりと話し合っておくことが大切だと思います。

2-2.夫婦の子育て方針を可能な限り話し合う

育児休業前の家庭での準備事項1(子育て方針を話し合う)

 また、子育て方針についても可能な限り話し合っておくことをおすすめします。

 子育て方針は多岐に渡り、教育に非常に熱心な方であれば、子どもの誕生前から話し合い、誕生してからも、何度も話し合う必要があります。

 例えば、妻は「叱らずに褒めて育てたい」と思っているのに、夫は「叱ることもしつけのひとつ」等と考えていると、子育て方針に差があり、夫婦の衝突原因となってしまいます。

 事前に、どちらの子育て方針で育てるのか、よく話し合っておくと夫婦間の衝突が減り、結果的に子育てに良い影響を与えるはずです。

 参考までに、衝突しやすい子育て方針の一部を紹介しておきます。

  • 【衝突しやすい子育て方針】
  • ・どういう時に褒めて、どういう時に叱るのか、その境界について
  • ・どういう食事をして、どういう経験をさせるのか、その食育について
  • ・幼児教育などへの教育費のかけ方、その必要性について
  • ・性別による区別 (男の子だから~…等)をするか否かについて
  • ・完全母乳にするのか、ミルク混合にするのか、授乳について

 筆者の家庭では、「できる!」で育てる方針を掲げており、絶対に「できない」という言葉を使わないようにしています。

 事前に夫婦間で話し合っておかなければ、「まだできないよね~」なんて会話にもなりやすく、子どもはそういった会話を意外と聞いているものです。

 さすがに2~3歳以降の子育て方針等は、育てながら決めていけばいいと考えられますが、生後0~12ヵ月頃までは、事前に話し合っておくことをおすすめします (育児に追われて話し合う余裕がなくなるので)。

2-3.夫婦の家事育児レベルを合わせる

育児休業前の家庭での準備事項3(夫婦の家事育児レベルを合わせる)

 そして、普段からどちらか一方が特定の家事をしている場合には、お互いの家事のやり方 (マイルール)について、教え合っておくことも大切です。

 夫婦で育児休業に入れば、多くの家庭で「妻は赤ちゃんと体力回復に専念」「夫はその他全般」になります。

 その時に、夫が家事の一部のやり方が分からなければ、妻がいちいち教えたり、助言したりしなければいけなくなります。

 特に、夫に妻の下着類をたたませている家庭は少なく、夫自身も女性の下着類のたたみ方や収納方法は分からない場合が多いでしょう。

 事前に洗濯の流れ (下着類の干し方、収納、柔軟剤の量など)を共有し、夫婦のレベルを合わせておくことをおすすめします。

 また、意外と忘れがちですが、消耗品類の補充は人によって閾値 (補充するタイミング)が異なっています。

 例えば、妻としては「必ず1つはストックが欲しい」と考えて補充していたとしても、夫としては「無くなってからでいいや」と考えて、補充が遅れることがあります。

 夫のやり方なので、それ自体を否定するわけではありませんが、妻からすると「ストックが無くて不安…、大丈夫かな…」と気にかけなければいけない為、心が休まらなくなります。

 こういった細かい部分まで「お互いのやり方、ルール」を擦り合わせておくことで、不要な衝突が減ると考えられます。

2-4.休業中と復職後の収支を把握する

育児休業前の家庭での準備事項4(休業中と復職後の収支把握)

 最後に、どの家庭でも育児休業を検討した時点で実施していると考えられますが、休業中と復職後の収支を把握しておくことは欠かせません。

 相当な貯金があれば確認する必要ないかもしれませんが、基本的に育児休業中は収入が8割程度 (6ヵ月以降は6割程度)まで下がります。

 基本的な育児休業給付金の収入計算や、育児に必要な支出については、多くのサイトで紹介されているので、本サイトでは省略しますが、忘れてはいけないのが賞与、ボーナスへの影響です。

 育児休業給付金には、賞与が含まれない為、賞与月にローン返済を増やしているといった場合は、注意が必要です。

 企業によっては、昨年の実績が賞与に反映される為、育児休業中は通常通り賞与が支払われ、復職後の1年間、賞与が払われない、といったケースもあります (筆者はこのケースでした)。

 自身の会社の賞与 (給与)規定について確認し、収支についてしっかりと把握しておきましょう。

3.育児休業前に意識しておくべき心得

 最後に、長期育児休業を経験した筆者から、育児休業で意識しておくべき心得について紹介します。

3-1.育児休業の目標を夫婦で再確認する

 筆者が考える"育児休業前にしておくべき最も大切なこと"は、「育児休業の目標を夫婦で共有すること」だと思っています。

 ついつい、休業中のお金のことや育児のこと、復職後の会社のことに意識が向きがちですが、そんなことよりも、「何故、私たち夫婦は育児休業するのか」ということを再確認しておくことが大切です。

 育児休業なんだから「育児をするために決まっている」と思ったあなたは要注意です。

 「何のために"夫婦で"育児をするのか」までしっかりと掘り下げておく必要があります。

 少し話がそれますが、お互いに社会人になってから結婚した夫婦であれば、「長期間ずっと夫婦で過ごす」経験はほとんどないはずです。

 育った環境も子育てへの向き合い方も違う二人が、毎日同じ時間を過ごすようになるので、良い意味でも悪い意味でもお互いの色んな一面を見るようになります。

 お互いの「当たり前」だと思っていることに少しでもズレがあれば、その小さなズレが積み重なり、「育児休業しているのに何故できないのか」と思うことも出てきます。

 育児休業していることで、"育児休業しているのに"というプラスアルファの責め要素が発生します。

 育児休業が直接的な原因でなくても、「育児休業したことが良くなかった」というような気持ちになる懸念もあります。

 そこで、例えば「夫婦で対等に育児ができるように育児休業する」等、目標を具体化していれば、夫婦で対等な育児さえできれば、育児休業したことに十分な意味 (効果)があったと言えるようになります (何を基準に対等と判断するのか、決めておく必要はあります)。

 育児休業に限らず、どのような行動でも、メリットとデメリットがあります。どのメリットを得る為に、育児休業をしたのか、その行動をしたのか、夫婦でしっかりと認識共有しておくことが大切と言えるでしょう。

 参考までに、育児休業の目的例を紹介しておきます。

  • 【育児休業の目標例】
  • (×)夫婦で育児をするため、育児負担を分散するため、といった抽象的な目的はNG
  • (○)夫婦で対等な育児 (質と量)ができるようにするため
  • (○)妻の継続就業、復職を支えるため
  • (○)夫婦でしかできない貴重な経験をするため (世界一周など)
  • (○)副業や転職活動により、将来の働き方 (育児への向き合い方)を見直すため

 筆者が挙げている例でも、まだまだ抽象的である為、可能な限り夫婦で掘り下げておくことをおすすめします。

 掘り下げる過程で、「お互いが本当に大切に思っていること」を知ることができますし、具体的になるほど、目的達成のために行動しやすくなります。

3-2.育児休業で張り切りすぎない

育児休業前の家庭での心得(張り切りすぎない)

 そして、一見すると前述と矛盾するのですが「育児休業だからがんばるぞ!」と張り切りすぎないことも大切です。

 子育て初心者の夫婦が、初めから子育て100点満点を取ることは不可能といっても過言ではありません。

 例えば、「育児休業しているのに心の余裕がなくて怒ってしまった…」とか「育児休業しているのに料理の手を抜いてしまった…」とか、育児休業をしている分、"もっと頑張れるはずの理想の自分"と"手を抜いた現実の自分"とのギャップを感じやすくなります。

 筆者自身も「育児休業しているのに自己啓発本ばかり読んでしまった…」とか「育児休業しているのに料理を始めるのが遅れて、晩ごはんが遅くなってしまった…」とか、自分を責めてしまったこともあります。

 そうして自分を責めていると、妻から「育児休業していても、自分の時間や夫婦の時間を持つことは大切。全ての時間を家事や育児に向けなくても、私の負担はとても軽くなっているし、子どもと過ごす時間も前よりも全然増えているから、それで十分だよ」と言われて気付きました。

 確かに育児休業していながら、全く家事や育児をしないことは論外ですが、家事や育児をこなしながら、自分や夫婦の時間を持つことは、家族の健全な運営のためには欠かせないはずです。

 家事も育児も突き詰めればいくらでも上があります。100点なんてありません。だからこそ「育児休業したから家事も育児も100点目指すぞ!」と張り切りすぎないことが大切だと思います。

 張り切りすぎず、あなた自身を含む家族全員が、心身ともに健康で過ごせることを願っています。