【実例】子どものお祝い事の撮影・服装・記録方法!各メリット・デメリット!

 子どもの百日祝いや七五三など、多くのお祝い事と幼い姿を写真に残したいと考えるご家庭も多いでしょう。しかし、その一方で撮影代に多くの費用が掛かり、どこまで撮影しておくべきなのか、悩んでいるご家庭もあるのではないでしょうか。

 そこで、本記事では、子どものお祝い事や行事の一覧、及びその際の撮影方法や記録方法について、実例を踏まえて紹介していきます。

1.子どもの主なお祝い事一覧

 まずはじめに、子どもが成人するまでにある「主に写真撮影して記録するお祝い事」は、以下のようなものがあります。

  • 【子どもが成人するまでの主なお祝い事】
  • ・誕生日
  • ・命名式(七夜)
  • ・お宮参り(初参り)
  • ・百日祝い(お食い初め)
  • ・初節句(桃の節句・端午の節句)
  • ・七五三
  • ・十三参り
  • ・成人式

 筆者の地域では、「お宮参り」「初節句」「七五三」を良い衣装と写真で残す風習が強いですが、それらお祝い事だけでも、数万円×4回=数十万円/人の費用が掛かることになります。3人家族であれば、総計50万円を超える可能性もあります。

 なお、子どもの各お祝い事については、「【妊娠~成人まで】子どものお祝い事が全て分かる!百日祝いや七五三など【一覧】」にて、詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。

2.子どもの主な行事一覧

 続いて、子どもが成人するまでにある「主に写真撮影して記録する行事」は、以下のようなものがあります。

  • 【子どもが成人するまでの主な行事】
  • ・入園式(入学式)
  • ・発表会
  • ・運動会
  • ・文化祭
  • ・卒園式(卒業式)
  • ・大会
  • ・旅行

 当然ながら、ご家庭によってはもっと写真撮影する場合もあれば、ほとんど写真撮影しない場合もあると考えられます。

3.子どものお祝い事・行事の主な撮影場所とそのメリット・デメリット

 続いて、子どもの各お祝い事や行事の主な撮影場所とそのメリット・デメリットについて、紹介します。

3-1.スタジオで撮影する

 まずはじめに、初節句や七五三といった特別な日には、スタジオでプロのカメラマンに撮影してもらう方も多いでしょう。そこで、スタジオ撮影のメリット・デメリットについて、紹介します。

  • 【スタジオ撮影のメリット】
  • ・機材が揃っており、高い画質で撮影できる
  • ・照明やレフ板が揃っており、明るい表情が撮りやすい
  • ・他人の目を気にせずに撮影できる
  • ・様々な演出(キャラクタ等)がしやすい
  • 【スタジオ撮影のデメリット】
  • ・比較的に費用が高い
  • ・子どもが緊張しやすく、自然な表情が撮りにくい
  • ・動きのない表情や体勢になりやすい(立っているだけ、座っているだけ)
  • ・予約が必要で、体調不良等があっても日程変更しにくい

 ここまでのメリット・デメリットは一般的なものであり、誰もが分かっていることだと思います。そこで、「スタジオ撮影をした人」と「スタジオ撮影をしなかった人」の意見を踏まえて、さらに踏み込んだメリットとデメリットを紹介します。

  • 【スタジオ撮影した人の意見】
  • 理由1:一生に一度しかない貴重な姿を良い写真で残したいから
  • 理由2:普段は見られない表情や姿を見たいから
  • 理由3:周囲がみんなスタジオ撮影しているから
  • 理由4:特別な日くらいはお金をかけてあげたいから
  • 【スタジオ撮影しなかった人の意見】
  • 理由1:毎日が一生に一度であり、毎日が特別な日だから
  • 理由2:慣れない場所で大人に囲まれて撮影される子どもがかわいそうだから
  • 理由3:子どものお祝いなのに子どもが心から楽しめないから
  • 理由4:着せ替え人形のように扱われることに抵抗があるから

 両者の意見を見てみると、お互いの考え方が完全に対立していることが分かります。

 一概にこの意見だけが全てではありませんが、これらの意見を基に考えると、スタジオ撮影を選ぶ人は、「周囲に合わせる」「特別な日にしたい」「スタジオ撮影くらいのお金はかけてあげたい」と考えている傾向があることが分かります。

 反対に、スタジオ撮影を選ばなかった人は、「子どもの気持ちを優先する」「毎日が特別な日である」「もっと子どもが喜ぶことにお金をかけたい」と考えている傾向があることが分かります。

 但し、スタジオ撮影の方が、将来、写真を振り返った際に「こんな風に大切にしていた」ということが子どもに伝わりやすい為、どちらの方が子どものことを考えているかは一概には判断できません。

 実質的には、「お金をかけてあげた実績」が欲しいか、「お金よりも実用性」が欲しいか、の選択になるのかもしれません。

 少し話がそれてしまいますが、「本当に必要な安い物」と「あまり必要ない高い物」のどちらが誕生日プレゼントとして嬉しいか、ということに似ているように思います。その答えは、人によって異なっていると考えられます。

 ちなみに、スタジオ撮影とスポット撮影の両方を経験した筆者の個人的な見解としては、「どちらも良い」です。どちらを選んでも良い記録を残せるので、周囲の慣習よりも「自分たちがどうしたいか」を優先することが大切だと考えられます。

3-2.近所のスポットで撮影する

 続いて、スタジオ撮影以外に、近所の観光スポットや撮影スポットで撮影する方法もあります。

 観光地になるような昔ながらの建屋が並ぶ場所、紅葉や桜がきれいな場所(公園や庭園)など、様々な場所が撮影スポットになります。

  • 【近所のスポット撮影のメリット】
  • ・比較的に費用を抑えられる
  • ・子どもの自然な表情を撮りやすい
  • ・馴染みの土地で思い出を残すことができる
  • ・スタジオにはない唯一無二の写真を撮りやすい
  • ・躍動感のある写真を撮りやすい
  • 【近所のスポット撮影のデメリット】
  • ・画角調整や光量調整が難しい
  • ・太陽の方向や天候に左右されやすい
  • ・特別な写真感が出にくい
  • ・他人の目が気になりやすい
  • ・他人が写真の中に映り込みやすい

 近所のスポット撮影する場合、特別な衣装をレンタル(又は自前で手配)するか、少しフォーマルな服装(スーツやドレス等)を選択する方法があります。

 プロのカメラマンに撮影を依頼する場合は、撮影代込みで衣装をレンタルしてくれる有名店を選択する方法が一般的ですが、知り合いのカメラマンに依頼したり、自分たちで撮影する場合は、着物店などでレンタルするか、自前で作成した方が安くなりやすいです(撮影代込みの有名店は、レンタルのみの料金を高めに設定している場合が多い為)。

 具体的には、後述にて紹介していますが、有名店の衣装レンタルでは、20,000~25,000円前後のレンタル代に対して、着物店等のネットレンタルでは、7,000~12,000円前後でレンタルすることができます。

3-3.旅先のスポットで撮影する

 続いて、旅行先の観光スポットや撮影スポットで撮影する方法もあります。

 例えば、京都や金沢の街並み、日本三名園の後楽園(岡山)、兼六園(石川)、偕楽園(茨城)などが有名です。

 日本三名園であれば、紅葉を楽しみながら撮影できますし、同じような目的で撮影している人も多い為、他人の目を気にせず、撮影しやすいかもしれません。

  • 【旅先のスポット撮影のメリット】
  • ・旅行の思い出も一緒に記録できる
  • ・特別な思い出になりやすい
  • ・他人の目が気になりにくい
  • ・躍動感のある写真を撮りやすい
  • ・撮影後は観光を楽しめる
  • 【旅先のスポット撮影のデメリット】
  • ・太陽の方向や天候に左右されやすい
  • ・事前にロケハン(確認)しにくい
  • ・衣装のレンタルや持ち運びにひと手間かかる
  • ・地元の神社(やお寺)で祈祷しにくい(別途祈祷が必要)
  • ・親族を招く場合は調整が難しい

 旅先でのスポット撮影のデメリットは、旅先にある衣装レンタル込みの撮影プランがある有名店に依頼すれば、ある程度、解消することができます。

 または、衣装に関しては、旅先の衣装レンタル店に予約しておいたり、ネットレンタルの送り先をホテルに指定しておく方法もあります。

 自前で仕立てた衣装を持っていく場合は、帯やタオル、草履などは忘れやすい為、注意しておくと良いでしょう。

 余談ですが、実際に旅先でのスポット撮影をした筆者の感想としては、「それなりに大変だけど旅先で撮影して良かった」と思います。

 地元の神社では、冠婚葬祭用のフォーマルな服装で祈祷し、旅先では衣装をレンタルして撮影しました。2度手間にはなりますが、スーツも着物も着られるので、少しお得感があります。

3-4.保育園や幼稚園、学校とその周辺で撮影する

 保育園や幼稚園、学校行事の場合は、園内や学校内、その周辺で撮影する機会が多くあります。

 さすがに園内行事(又は学校行事)の場合は、こちらの都合で撮影スポットを変えることはできない為、本項目では、園内で撮影する際の注意点について、紹介します。

  • 【園内撮影の注意点】
  • ・撮影に夢中になりすぎないようにしましょう
  • ・画面越しの子どもばかりを見ないようにしましょう
  • ・他の人が映り込むことは諦めてしまいましょう
  • ・他の人の撮影に映り込まないようにしましょう
  • ・カメラは自分の頭より下にしましょう
  • ・記録よりも記憶を重視しましょう

 まず大前提として、園内行事(学校行事)は「子どもの成果発表会」が中心です。つまり、子どもの日々の努力や成長を感じてあげることが最優先である、ということを忘れてはいけません。

 撮影に夢中になって、子どもからは「お父さん(又はお母さん)の顔が見えなかった(カメラがこっちを向いているだけ)」というのは、本当に悲しいことです。

 その他のお祝い事でも同じことですが、そもそもの本質である「子どものお祝いをする」「子どもの成長を感じる」という大前提を忘れないように注意すると良いでしょう。

 なお、保育園や幼稚園、学校によっては、「撮影禁止」など、本項目以外の注意点がある場合もあります(別途、プロのカメラマンが撮影した映像を購入できる場合も)。

 各園や各学校の指示に従って、「子どもの成長を感じる」ことを最優先にすると良いでしょう。

4.子どものお祝い事・行事の撮影方法とそのメリット・デメリット

 続いて、前述の中でも少しずつ触れていましたが、各お祝い事や行事を撮影する方法(撮影者)と、そのメリット・デメリットについて、紹介します。

4-1.プロのカメラマンに撮影を依頼する

 まずはじめに、「お祝い事=プロのカメラマンによる撮影」とイメージする方も多いのではないでしょうか。

 さらに、「プロのカメラマンによる撮影=スタジオ○○等の有名店での撮影」とイメージする方が多いかと思います。実際に、周囲の知人に聞く限りでは、ほとんどの方がスタジオ○○等の有名店で撮影しています。

 その満足度も比較的に高いものが多く、「気軽に良い写真を撮りたい」と考えているのであれば、間違いない選択のひとつだと考えられます。

 しかし、現代では、スタジオ○○等の有名店に固執する必要はなく、個別にプロのカメラマンを雇う方法も多くあります。

 例えば、七五三やブライダル写真を多く撮影しており、企業実績も多くあるカメラマン派遣を5,000~18,000円前後で提供している方も多くいます(「ココナラ-得意の売り買い」2020年12月時点調べ)。

 ココナラであれば、提供者の実績等も確認できますし、撮りたい写真を相談することもできる為、「費用を抑えつつ、腕のあるカメラマン」を用意しやすいでしょう。

 基本的に撮影時間は決まっていますが、撮影枚数には制限がない場合も多い為、有名店に依頼するよりも費用を抑えやすいメリットがあります(有名店では、撮影は無制限でも、納品枚数に制限がある場合がほとんどです)。

  • 【プロのカメラマンに撮影を依頼するメリット】
  • ・機材が揃っており、高い画質で撮影できる
  • ・撮影に慣れている為、短時間で終わらせやすい(子どもが飽きる前に)
  • ・画角や光量はカメラマンが考えてくれる(子どもの表情作りに集中できる)
  • ・自分で機材を揃える必要がない
  • ・家族全員の家族写真も一緒に撮影できる
  • 【プロのカメラマンに撮影を依頼するデメリット】
  • ・子どもの人数が多いと膨大な費用がかかる
  • ・体調不良等、急な予定変更がしにくい
  • ・子どもが緊張しやすく、自然な表情になりにくい
  • ・撮影時間を延長しにくい(又は追加費用が必要)
  • ・繁忙期は予約を取りにくい(又は費用が上がりやすい)

 やはり、プロのカメラマンに撮影を依頼する一番のデメリットは、「費用面」と「融通面」だと考えられます。例えば、3人家族の場合は、お宮参りと七五三だけにお祝い事の撮影を絞ったとしても、15,000円×3人×3回=135,000円(撮影代のみ)がかかります。これは、個別にプロのカメラマンに撮影を依頼した場合ですので、スタジオ○○等の有名店で撮影するのであれば、総額でその2~5倍の費用が掛かることが予想されます。

 ちなみに、10万円前後あれば、初心者向けのモデル(CANONならKISSシリーズ、SONYならα6300シリーズ)のカメラを購入することができます。

 古いカメラと違い、最新のカメラであれば、光量と画角を意識しておけば、それなりの写真が撮影できてしまう為、カメラに興味のある方であれば、そちらも選択肢として挙がるでしょう。

 「少し下手な写真も含めて思い出だ」と思えるなら後述するセルフ撮影、「特別な日は、プロの写真で記録したい」と思う方は、プロのカメラマンに撮影を依頼すると良いかもしれません。

4-2.カメラ経験者に撮影を依頼する

 続いて、プロのカメラマンに撮影を依頼する際に、デメリットとなりやすい「費用面」と「融通面」を解消する方法として、知人のカメラ経験者に撮影を依頼する方法もあります。

 一概には言えませんが、カメラ撮影が好きな方は、一般人にその腕を披露する機会が少ない為、撮影を依頼すると、依頼した側よりも乗り気になる場合もあります。中には、人物撮影に備えて、新たな機材を揃える方までいるほどです(新たな機材を揃えるネタに使う方も…)。

 そういった相手を見つけることができれば、お互いにWin-Winな関係である為、費用面も安く抑えることができるかもしれません。

  • 【カメラ経験者に撮影を依頼するメリット】
  • ・プロに依頼するより費用を安く抑えやすい
  • ・機材が揃っており、高い画質で撮影できる
  • ・画角や光量はカメラマンが考えてくれる(子どもの表情作りに集中できる)
  • ・自分で機材を揃える必要がない
  • ・家族全員の家族写真も一緒に撮影できる
  • 【カメラ経験者に撮影を依頼するデメリット】
  • ・関係性によっては何度も何度も依頼しにくい
  • ・お祝い事の撮影に慣れていない場合もある
  • ・衣装を別途用意する場合は、少し手間がかかる
  • ・カメラ経験者が知人に居なければ諦めるしかない
  • ・実力と費用が釣り合っているか判断しにくい

 知人のカメラ経験者が何らかのコンクールなどで受賞しており、さらに無償で実施してくれる場合は、実力的にも費用的にも問題ないと考えられます。

 しかし、知人のカメラ撮影の実力に不安がある場合は、実績のある費用の安いプロカメラマンを雇った方が確実かもしれません。

4-3.自分たちで撮影する

 続いて、保護者自身で機材を揃えて撮影する方法もあります。この方法は、場合によっては、費用面で一番有利になります。

 機材をそろえるといっても、レフ板は、白い画板や白い服でもある程度、代用できますし、最悪はカメラとレンズさえあれば、撮影できます(家族写真を撮るなら三脚があると便利ですが…)。

 さすがにiPhoneやスマートフォンで、本格的なカメラ(一眼レフ等)のような写真を撮影することは難しいですが、10万円程度の初心者向け一眼レフカメラがあれば、ある程度、プロに近い(素人には見分けがつかない)写真を撮影することができます。

 実際に、筆者の家庭では、一眼レフカメラによるセルフ撮影を行い、現像した写真を飾っていますが、「セルフ撮影した」と伝えるまで、気付かれないほどです。

 当然ながら、撮影する場所やどういった写真を撮りたいか、といった撮影イメージは必要ですし、本番(お祝い事)の前に、何度か公園や自宅で撮影の練習も必要になります。

 また、ついさっきiPhoneやスマートフォンでは「画質が悪い」といったことを記載しましたが、七五三の写真を見る頃には、どのカメラで撮っていてもその時代のカメラよりも「画質が悪い」ように見えるはずです。

 画質にこだわらずに、子どもの良い表情(思い出)を記録することにこだわるのであれば、そういった写真のみでも問題ないかもしれません。

  • 【保護者自身で撮影するメリット】
  • ・場合によっては、費用を一番抑えやすい
  • ・子どもが緊張せず、自然な表情を撮りやすい
  • ・気軽に日程や場所を変更しやすい
  • ・機動性が高く様々な場所で撮影しやすい
  • ・他のお祝い事や行事でも高い画質で撮影できる
  • 【保護者自身で撮影するデメリット】
  • ・画角や光量など、ある程度の知識が必要になる
  • ・撮影に集中して子どもの気持ちを放置しやすい
  • ・衣装を別途用意する場合は、少し手間がかかる
  • ・家族写真が撮りにくい(衣装では動きにくい)
  • ・初期費用が高くなりがち

 やはり自分たちで撮影する場合の一番のメリットは、費用を抑えやすい、という点だと考えられます。お祝い事のたびに、数万円の撮影代を支払って、写真しか残らないのではもったいない、と考える方も多いものです。

 その点、自分たちで機材を用意してしまえば、それ以降のお祝い事は、撮影代ゼロで撮影できますし、通常の行事も高い画質で記録することができるようになります(当然、ある程度の練習は必要ですが…)。

 実際に、自分たちで撮影することにも挑戦してみた経験から言えば、「自分たちで十分に撮影できる」と言えます。万が一、納得できる写真が撮れなくても、通常の行事の際に活用できるため、実質的な損失は無いとも言えます。

5.子どものお祝い事・行事の服装とそのメリット・デメリット

 続いて、お祝い事の際に、もうひとつ気になることとして、「子どもの服装」と「大人の服装」について、メリット・デメリットを踏まえながら紹介していきます。

5-1.衣装レンタル込みの撮影プランにする

 まずはじめに、一番気軽に、何も考えなくても綺麗な写真を残せる方法として、衣装レンタル込みの撮影プランがあります。

 子どもの衣装だけでなく、その衣装に合った大人の衣装を用意できる場合がほとんどである為、ほとんど何も考えなくてもお祝い事の撮影ができます。

 但し、その一方で費用が高くなりやすい(30,000~100,000円前後)、予約が取りにくい、といったデメリットもあります。

  • 【衣装レンタル込みの撮影プランにするメリット】
  • ・何も考えなくても綺麗な写真を残しやすい
  • ・様々な衣装が揃っていて衣装を選びやすい
  • ・毎回新たに仕立てるよりは費用が安い
  • 【衣装レンタル込みの撮影プランにするデメリット】
  • ・全てお任せできる反面、費用が高くなりがち(1回で10万円を超える場合も)
  • ・オリジナリティは出しにくい
  • ・繁忙期には予約が取りにくい
  • 【衣装レンタル込みの撮影プランがオススメな方】
  • ・夫婦共働きでお金に余裕はあるが、時間に余裕が無い方
  • ・カメラや衣装に全く興味がなく自信も無い方
  • ・何も考えずにお祝い事をさっさと終わらせてしまいたい方

5-2.衣装をレンタルする

 続いて、衣装と撮影プランを別にし、衣装のみレンタルする方法について、紹介します。

 衣装のみレンタルする場合は、衣装レンタル込みの撮影プランがあるスタジオ○○等の有名店では、割高になってしまうケースやそもそもレンタルしてもらえないケースがあります。

 例えば、2020年12月に調査した結果では、以下のような料金設定になっていました。

  • 【衣装レンタル費用比較】
  • ・スタジオ○○(撮影利用なし):23,500円~28,000円
  • ・スタジオ○○(撮影利用あり):7,000円~14,000円(別途1万円以上の利用が必要)
  • ・オンラインレンタル店:4,800円~98,000円(衣装による)

 自分たちで撮影する、またはカメラ経験者に撮影を依頼する場合は、オンラインレンタル店でのレンタルの方が、費用面では圧倒的に有利であることが分かります。

 但し、「しっかり撮影できるか不安な為、スタジオ撮影をしたうえで、スポット撮影は自分たちでしたい」といった場合や、「ディズニー柄のものにしたい」といった場合は、衣装レンタル込みの撮影プランを利用した方がお得な場合もあります。。

  • 【衣装のみレンタルのメリット】
  • ・ほとんど制約なく衣装を選ぶことができる
  • ・全体的な費用を抑えやすい
  • ・天候の影響を受けにくい(複数日レンタルの場合が多い為)
  • 【衣装のみレンタルのデメリット】
  • ・衣装や着付けに関する知識がある程度、必要になる
  • ・撮影と衣装を自分たちで調整しなければならない
  • ・繁忙期には予約が取りにくい
  • 【衣装のみレンタルがオススメな方】
  • ・衣装や着付けの知識をある程度、持っている方
  • ・費用を抑えつつ和装をしたい方(和装する機会が他にない方)
  • ・自分たちや知人で撮影を終わらせる方

 特に、男の子の羽織袴などは他に着る機会がほとんどなく、衣装としても費用としても勿体ない為、レンタル衣装とした方が良いかもしれません。

5-3.衣装を自前で用意する

 続いて、衣装を自前で用意する方法もあります。年齢毎に着物を用意する場合は、非常に費用が掛かる為、自前での用意を考える前に、即レンタル!と判断してしまう方もいます。

 しかし、現代のお祝い事全般の服装として、スーツやドレスも主流化しつつあります。そういったフォーマルな服装であれば、親戚や友人の冠婚葬祭の際にも活用できる為、一着持っておいて損はありません(というよりも持っておく必要がある場合がほとんど)。

 また、子どもを和装にすると、家族全員で和装に合わせた方が見栄えも良いですが、全員分の和装を準備する必要があり、非常に費用が掛かります。

 反対に、スーツやドレスといったフォーマルな服装であれば、家族全員が持っていて損は無い(無駄がない)為、とにかく費用と無駄を抑えたい方は、自前で用意する方法が一番良いと考えられます。

  • 【衣装(和装)を自前で用意するメリット】
  • ・好きな反物や自分が着た着物で作成できる(オリジナリティが高い)
  • ・思い出の品を一生手元に残せる
  • ・衣装を含めて写真に愛着を持ちやすい
  • 【衣装(和装)を自前で用意するデメリット】
  • ・反物が無い場合、費用が高くなりやすい
  • ・仕立て直しや保管、修理にも費用がかかる
  • ・素人や初心者には少しハードルが高い
  • 【衣装(和装)を自前で用意することがオススメな方】
  • ・着物屋の知人がいて、費用を抑えられる
  • ・好きな反物や思い出の着物を持っている
  • ・普段から和装したいと考えている人

 着物を仕立てるには、一定の知識が必要になる為、気になる場合は、近くの着物屋さんに一度相談してみると良いかもしれません。

 続いて、スーツやドレスといったフォーマルな服装を用意する場合のメリット・デメリットについて、紹介します。

  • 【衣装(フォーマル)を自前で用意するメリット】
  • ・他の機会(冠婚葬祭など)でも衣装を利用できる
  • ・普段生活している知識だけで着替えができる
  • ・全体的な費用を一番抑えやすい
  • 【衣装(フォーマル)を自前で用意するデメリット】
  • ・特別感のある写真は撮影しにくい
  • ・衣装を再利用する機会がない場合もある
  • ・一部の人からは「手抜き」と見られる場合がある
  • 【衣装(フォーマル)を自前で用意することがオススメな方】
  • ・現代の衣装に合わせてお祝いしたい方
  • ・とにかく費用を抑えたい方
  • ・子どもの動きやすさを重視したい方

 フォーマルな服装は、他の機会に再利用できると言っても、子どもたちはどんどん大きくなっていく為、すぐにサイズが合わなくなります。

 「近々、冠婚葬祭の予定がある」「下の子が着る予定がある」という場合は問題ありませんが、そういった予定がない場合は、結局、利用する機会がないまま終わってしまう可能性もあることは理解しておくと良いでしょう。

6.子どものお祝い事・行事の記録方法とそのメリット・デメリット

 続いて、子どものお祝い事・行事を記録する方法とそのメリット・デメリットについて、紹介します。

6-1.HDD等の電子記録媒体を使う

 まずはじめに、現代で主流になっているHDD等の電子記録媒体を使う方法です。

 アルバム等の紙媒体と異なり、多くの写真をそのまま記録でき、劣化せずに何度でも印刷することができる点で優れています。

 しかし、その一方で、HDDやDVDにも寿命があり、保管状態が悪ければ、10年も持たずにデータが全て消えてしまうリスクもあります。

 その為、適切な管理を行う為には、HDDの2重化、クラウドサービスの活用等、データ管理に関して、基礎的な知識を持っている必要があります。

 知識が少ない方であれば、Apple社が提供する「icloud」、google社が提供する「googleドライブ」、Microsoft社が提供する「OneDrive」等のストレージサービスを活用すると良いかもしれません。

  • 【電子記録媒体を使うメリット】
  • ・持ち運びが容易で多くの人に見せやすい
  • ・適切なデータ管理をすれば劣化せずに保管できる
  • ・保管場所を取らず、多くの写真を保管できる
  • ・インスタやツイッターに載せることができる
  • 【電子記録媒体を使うデメリット】
  • ・適切なデータ管理をしなければ全喪失もあり得る
  • ・適切なデータ管理にはそれなりにお金が掛かる
  • ・編集や削除が容易な反面、小さい子どもには見せにくい

 子どものお祝い事や行事に関する写真は、「長い年月の間、確実に保管する」「誰でも気軽に取り出せる」という要素が必要になります。

 一番費用が安くなりやすいのは、HDDを2重化してネットワーク接続する方法かもしれませんが、管理の確実性を踏まえれば、やはりクラウドサービスが間違いありません(個人によるHDD管理は、故障に気付かなかったり、復元時に消えてしまったりとリスクが大きい為)。

 現代では、スマホでも容易に写真を確認できることが望ましい為、iPhoneユーザーであれば「icloud」、androidユーザーであれば「googleドライブ」又は「OneDrive」になると考えられます。

 家族で共有のアカウント(又は子どものアカウント)を持ち、子どもの写真を一括管理することを考えれば、複数のアカウント作成がしやすく共有機能が充実している「googleドライブ」か「OneDrive」がオススメです。

  • 【電子記録媒体がオススメな方】
  • ・データ管理に関する基礎知識を持っている方
  • ・写真をいつも持ち歩きたい方
  • ・たくさんの写真を残したい方
  • 【icloudの基礎知識】※2020年12月時点
  • ・Apple社が提供するクラウドストレージ
  • ・家族全員iPhoneユーザであればこの一択
  • ・icloudアカウントを持つ人とデータ共有しやすい
  • ・ほとんど知識が無くても確実なデータ管理をしやすい
  • ・Android向けの公式アプリが無く共有しにくい
  • ・5GBまで無料、200GB(写真なら数万枚分)まで月額400円で利用できる
  • 【Googleドライブの基礎知識】※2020年12月時点
  • ・Google社が提供するクラウドストレージ
  • ・PC等、様々なデバイスで写真を共有したい方にオススメ
  • ・Googleアカウントを持つ人とデータ共有しやすい
  • ・写真以外のドキュメントも共有したい方にオススメ
  • ・15GBまで無料、200GB(写真なら数万枚分)まで月額380円で利用できる
  • 【OneDriveの基礎知識】※2020年12月時点
  • ・Microsoft社が提供するクラウドストレージ
  • ・PC等、様々なデバイスで写真を共有したい方にオススメ
  • ・Microsoftアカウントを持つ人とデータ共有しやすい
  • ・Microsoft365を利用している方にオススメ
  • ・5GBまで無料、1TB(写真なら数十万枚分)とoffice込みが年額12,984円で利用できる

6-2.アルバム等の紙記録媒体を使う

 続いて、子どもの思い出記録に、アルバム等の紙記録媒体を使う方法のメリット・デメリットを紹介します。

  • 【紙記録媒体を使うメリット】
  • ・子どもでも気軽に写真を見やすい
  • ・祖父母やお年寄りでも写真を確認しやすい
  • ・余白を用いてデザインやコメントで装飾しやすい
  • ・子どもや行事ごとに明確にファイル分けしやすい
  • 【紙記録媒体を使うデメリット】
  • ・気軽に持ち歩きにくい
  • ・経年劣化によって品質が低下しやすい
  • ・結婚式等で活用する際にひと手間かかる
  • ・大量の写真を保管するには、保管場所が必要になる

 子どもの思い出写真は、祖父母やお年寄りの親戚にも見てもらいたいものです。お年寄りの中には、スマホやPCで表示した写真に抵抗がある方も少なくありません。

 そういった場合は、基本的なデータ管理は、電子記録媒体で行い、特別な写真や、綺麗に撮れた写真だけ印刷して、アルバムに保管して閲覧しやすくすると良いでしょう。

7.結局、一番オススメの方法は?

 最後に、筆者が個人的に考える一番オススメの方法は、「色々と経験して楽しんでみる」ということです。

 そもそも、どの方法を選んだとしても、それなりにお祝いしようとすれば、数万円/回の費用が掛かります。

 せっかく、それだけお金をかけてお祝いするのに、恒例行事のように「プロにお任せして写真だけ撮影してもらって終わり」を繰り返すことは勿体ないものです。

 例えば、初めてのお宮参りは、「衣装レンタル込みの撮影プラン」で撮影してもらう。そこである程度の撮影の流れややり方を盗んで、真似できそうな自信があれば、百日祝いや七五三では、カメラ機材を購入して、レンタル衣装で撮影するのです。

 そして、一人目の子どもと二人目の子どもの待遇面に差が出そうな場合は、「スタジオ撮影」の代わりに「旅行」に出かけてスポット撮影する、といった工夫で、ある程度の対等性(費用面)を保つことができます。

 実際に、筆者の家庭では、毎回「服装」「撮影方法」「場所」のいずれかを変えるようにしており、お金をかけた分だけ、盛大に楽しむことができています。

 本記事を参考に、どの方法が「自分たち家族に合っているのか」を、各家族で探っていくことが一番オススメな方法です。

  • 【とにかく安く済ませたい方にオススメ】
  • 服装:冠婚葬祭に再利用できるフォーマルな服装(3,000円前後~)
  • 場所:近所の観光スポットや撮影スポット、神社やお寺(0円~)
  • 撮影:手持ちのiPhoneやスマートフォン(0円~)
  • 記録:iPhoneやスマートフォン上にそのまま保存(0円~)
  • 総額:3,000円前後~
  • 備考1:カメラ性能の高いiPhoneやスマートフォンに買い替えるとなお良し
  • 備考2:横向きに撮影した方が写真を現像した際に保管しやすい
  • 【費用を抑えつつ無難にしたい方にオススメ】※子どもが多い世帯にもオススメ
  • 服装:着物店やオンラインレンタル店で衣装レンタル(4,800円前後~)
  • 場所:近所の観光スポットや撮影スポット、神社やお寺(0円~)
  • 撮影:初心者向けモデルの一眼レフカメラ(78,000円前後~)
  • 記録:SDカード及び手持ちのiPhoneやスマートフォンで保存(0円~)
  • 総額:82,800円前後~
  • 備考1:初期投資は高めですが、初回以降は衣装レンタル代のみで可
  • 備考2:両親も着物をレンタルする場合は、+10,000円前後~
  • 【楽しいお祝い事にしたい方にオススメ】
  • 服装:衣装レンタル又はフォーマルな服装(3,000円前後~)
  • 場所:旅先の観光スポットや撮影スポット、神社やお寺(数万円~)
  • 撮影:予算の都合が合えば初心者向けモデルの一眼レフカメラ(78,000円前後~)
  • 記録:SDカード及び手持ちのiPhoneやスマートフォンで保存(0円~)
  • 総額:82,800円前後+旅行費~
  • 備考1:費用を抑えて持ち物を減らす場合は、iPhoneやスマートフォンでも可
  • 備考2:お祝い事のたびに旅行ができて一石二鳥
  • 【忙しくて考える暇がない方にオススメ】
  • 服装:衣装レンタル込みの撮影プランを利用(25,000円前後~)
  • 場所:スタジオ撮影(20,000円前後~)
  • 撮影:プロのカメラマンに撮影を依頼(上記込み)
  • 記録:現像写真及びSDカード(追加費用が必要な場合あり)
  • 総額:45,000円前後~
  • 備考1:祖父母と一緒に撮影する場合は、この方法が無難です
  • 【盛大にお祝い事をしたい方にオススメ】
  • 服装:衣装レンタル又は自前で衣装仕立て(4,800円前後~)
  • 場所:レンタルスタジオ(50,000円前後~)
  • 撮影:プロのカメラマンに撮影を依頼(5,000円前後~)
  • 記録:現像写真及びSDカード
  • 総額:59,800円前後~
  • 備考1:レンタルスタジオは機材一式を自分たちで準備する必要がある場合もあります
  • 備考2:多くの方を招いて盛大にお祝いする場合は、食事費なども別途必要です