育児に関する相談窓口一覧!実際に相談してみた感想も【口コミ】
育児をしていると些細な悩みから急を要する悩みまで、様々な悩みが出てくるものです。
今回は、心の悩みから身体の悩み、育て方の悩み等、そういった様々な悩みに向き合ってくれる相談窓口について、紹介します。
1.育児の悩み相談窓口一覧と口コミ
早速、育児の悩み相談窓口から紹介します。
1-1.相談先1:周囲の親族や友人
日常的なちょっとした相談は、最も身近にいる家族や親族、友人へ相談することができます。
「そんなこと言われなくても分かってる!」と思われるかもしれませんが、意外と家族や親族への相談はためらいやすく、できていない人も少なくないのです。
例えば、「うんちが臭くなってきたけど、オムツ箱は何が良いのかな」「保育園に行く時の親の服装はどうしよう」といった些細な悩みがあると思います。
こういった悩みは、ネットで調べて解決できる場合もありますが、ネットでは宣伝要素が強く、実際にどの商品が本当に使いやすいのか、といったことが分からない場合も少なくありません。
特に、「オムツはどのメーカーーが良いか」「おしり拭きはどれが使いやすいか」といったことは、身近な人に聞いた方が間違いないはずです。
保育園に行く時の服装なども地域や保育園によって異なる為、できる限り身近な人や服屋の店員さんに聞いた方が無難でしょう。
1-2.相談先2:SNS上の同志たち
ただ、身近にいる周囲の家族や親族、友人には相談しにくい悩みもあるものです。
ちょっとした愚痴やストレスを友人に相談しすぎると、友人関係に傷が入ってしまう不安もあるでしょう。
そのような場合には、SNS上の同士たちに相談することも一つの手です。
単純な愚痴やストレス発散であれば、フォロワーが居ない専用アカウントで発信しても良いでしょう。
文章にすることで頭の中で悩みを整理することができますし、知らない誰かに聞いてもらうことで、気持ちが落ち着くこともあります。
SNSにどっぷりとはまってしまうことは望ましくありませんが、適度な距離感を保ちながら活用していくことができれば、有効な手段だと言えるでしょう。
1-3.相談先3:子育て支援センター
また、子どもとの関わり方や成長に不安がある場合は、地域の「子育て支援センター」へ相談することが可能です。
子育て支援センターは、厚生労働省の地域子育て支援拠点事業に基づく施設であり、「子育て中の親子が気軽に集い、相互交流や子育ての不安・悩みを相談できる場」と位置付けられています。
例えば、「成長に応じた親子の関わり方に自信が無い」「子育ての悩みを共有できる身近な相手が居ない」といった場合に最適な相談先だと言えます。
子育て支援センターでは、様々な人たちの意見を聞く機会を持てる為、自分一人で情報収集するよりも圧倒的に新鮮な情報が多く手に入ります。
各自治体毎に設置されている為、「○○市(区) 子育て支援センター」等と調べると自分の地域の子育て支援センターを見つけることができるはずです。
なお、子育て支援センターについては、「子育て支援センターに行きづらいと感じる主な要因とその対処法」でも詳しく紹介しています。
1-4.相談先4:児童相談所
続いて、子どもに手を出してしまいそうなくらいストレスを感じている場合や、感情的に怒ってしまって後悔している場合などは、「児童相談所」への相談が望ましいと考えられます。
児童相談所と言えば、何となく「児童が相談する場所」「児童が虐待から逃げる為の駆け込み寺」というイメージがある方も少なくないかもしれません。
しかし、実際には児童を養育する保護者から相談することも可能です。
東京都福祉保健局HPによれば、「児童相談所は、すべての子供が心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族等を援助し、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関」だとされています。
児童相談所は、すべての子供が心身ともに健やかに育ち、その持てる力を最大限に発揮できるように家族等を援助し、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関です。
参考:東京都福祉保健局 児童相談所とはより
子どもが心身ともに健やかに育つ為には、親の心身が健康であることが欠かせません。
子どもに手を出してしまう状況では、親自身の心身が不安定で、何らかの精神疾患を患っている可能性も否定できません。
そういった親の心身について十分に把握し、一つ一つ寄り添い、"子どもの為に"解決に向けて動くことが、児童相談所には義務付けられているのです。
つまり、「このままでは子どもに手を出してしまいそう」という不安を感じている場合には、身近にある児童相談所への相談が最適だということができます。
- 全国児童相談所一覧(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/zisouichiran.html)
1-5.相談先5:自治体の相談窓口
また、どこに相談すれば良いのか分からない場合は、各自治体毎に設置されている育児の相談窓口に相談する方法もあります。
各自治体の相談窓口自体が育児の専門知識を持っていることは多くありませんが、「どこに相談すれば解決できる」という道しるべを示してくれるはずです。
文字通り相談の"窓口"というイメージで良いかもしれません。
自己判断で相談先を決めて「ここじゃないですね~」とあしらわれて嫌な気持ちをするリスクを考えると、まずは自治体の相談窓口に相談する方が良いかもしれません。
もちろん自治体に言われた相談先に相談したのに「○○に相談してみて~」とたらい回しになる可能性もゼロではありませんが…。
1-6.相談先6:よりそいホットライン
そういった相談先を探すことにすら疲れてしまい、精神的に疲弊している場合は、「よりそいホットライン」に相談すると良いかもしれません。
よりそいホットラインとは、育児に限らず様々な相談を受け付けている心のケアに重点を置いた相談支援事業です。
相談者の悩みを傾聴するに留まらず、相談員がともに考え、制度に関する情報提供や面接相談、他機関への同行支援など、具体的な問題解決に向けた支援までを行っているのが大きな特徴だとされています(厚生労働省より)。
ただ、毎年公募により事業者が選定されていることもあり、「全然寄り添わないよりそいホットライン」等という酷評があることも事実です。
「どんな相談でも聞きます」と言うものの、相談員自身にも様々な価値観があり、全ての相談に寄り添えないのが現実なのかもしれません。
こればかりは、育児を専門にした窓口でない以上は仕方がない為、ある程度割り切って「ハズレだったら早々に電話を切る」と決めて相談すると良いように思います。
1-7.相談先7:育児相談電話(日本保育協会)
なお、育児に関することを保健士や保育士といった専門的な知識を要する人へ相談したい場合は、「育児相談電話(日本保育協会)」に相談することもできます。
保育に関するアドバイスに重点を置いた相談電話である為、解決したい悩みが明白な時に相談すると良いかもしれません。
匿名相談が可能で、なおかつ祖父母からの相談も受け付けていることが大きな特徴です。
但し、平日の数時間しか開放されていない為、心の悩み相談という意味では少し利用しにくい場合もあるかもしれません。
- 「日本保育協会:電話相談」
- 受付時間:10:00~12:00、13:00~16:00(月~金)
1-8.相談先8:エンゼル110番
続いて、離乳食や身体の健康については、森永乳業の森永コミュニケーションが行っている「エンゼル110番」を利用する方法もあります。
ちょっとした赤ちゃんの身体の相談に関しては、よくある質問で取り上げられている場合が多い為、問い合わせ前に確認してみると良いでしょう。
コラムや育児のコツ等も用意されており、電話相談を使用しない場合でも非常に有用な情報を得ることができます。
心の悩みではなく、赤ちゃんの身体やしつけで悩んでいるのであれば、まずはエンゼル110番を確認してみると良いでしょう。
- 「エンゼル110番」
- 受付時間:10:00~14:00(月~土)
1-9.相談先9:小児救急医療電話相談事業
なお、急を要するか判断できない赤ちゃんの身体のことについては、「小児救急医療相談事業(#8000)」に相談することができます。
病院に問い合わせると、ほとんどの場合は受付の方が応対する為、判断しきれず「不安だったら来てください」という回答がほとんどとなります。
そもそも不安だから電話をしていることを踏まえると、毎回のようにちょっとした異変で病院に行かなければいけなくなります。
もちろん医師の判断を仰ぐことが最も望ましいですが、それで不必要に両親が疲弊してしまうことは望ましくありません。
そういった判断に悩む場合に有効なのが「小児救急医療相談事業(#8000)」です。
2.相談する時は相談員との相性に注意して
最後に、誰かに相談する時は、相談員との相性があることに注意しましょう。
どんな相談でも正しく傾聴して応対できる相談員が望ましいですが、現実的には難しい場合も少なくありません。
気が合わない相談員に長々と相談しても、逆に心が疲れてしまう可能性も高い為、そういった場合は早々に電話を切ってしまいましょう。
気が合う相談員に出会えるまで、少し時間を置いて再度電話をしてみたり、別の相談機関に電話してみたりと、色々と模索することも必要かもしれません。
少し面倒で勇気のいる電話相談ですが、誰かに相談することで気持ちが和らぐこともあります。
「嫌だったらすぐに切る」「良さそうなら話す」と割り切って、勇気を出して電話してみると良いように思います。